広島から宮崎へ疲労困憊ロングドライブ
私は転職が決まり、14年勤めた会社を退職、10月から新しい会社で働く。
9月はまるまる有給消化！大人の夏休み！
愛車で中国地方と九州を旅している。
住んでいた岡山県倉敷市を出発し、広島で瀬戸内クルーズを楽しみ、原爆ドームを訪れた。
さて、次は九州に向かうのだが、九州のどこに行くかは決めていない。
その話を聞いた友人が言った。
「高千穂は？」
そうだ！高千穂‼︎
8年前、まだ私が結婚していた時のこと。
高千穂に旦那と行こうとしていた矢先、旦那のおばあちゃんが亡くなって行けなくなったことがある。
高千穂は神話の舞台である。
神社とか、神様が関係するところはまれに行きたくても行けないということがあるらしい。
縁がなかったと諦めて、そのまま忘れていた。
今だったのか！
広島から宮崎。
行こうと思えば一日で移動できる。
急いで予約サイトで宿泊先を探すが、当日の予約ができない。
電話しよう。
「今夜泊まれますか？」
「一部屋だけ空いています。」
すごい！呼ばれてる！
宿を押さえて、いざ出発！
と勢いよく走り出したものの、そうそううまく行かない。
九州に入って、大変なことに気づく。
九州の県の位置関係がわからない…。
九州で知ってることは、
・福岡は本州に一番近い
・佐賀と熊本は、福岡に近い
・鹿児島は一番南
以上。
どこがどう隣り合っているのかも知らないし、熊本・大分・宮崎・長崎に関してはどこに位置しているのか全くわかっていない。
自分のアホさに絶望するとともに、困ったのは、どちらを向いて走っていいのかわからないことである。
ナビはあるけど、古いから新しい道が出てこない。
降りなくてもいい高速をなんと3回も降り、結局この日は10時間以上運転した。
疲れた〜〜〜。
宿に着いた時にはフラフラしていた。
広島から一気に来ようとしたのが間違いだったか。
こんな思いまでして高千穂に来ないといけなかったのか。
少々の後悔と共に床についた。
しかしこれが、川を見ては泣き山を見ては泣きの感動の九州旅の始まりだったことを、この時の私は知る由もない。
2024年9月3日