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【追加】キャリコン視点で映画名言【+1】
ドラマ・映画好きなキャリアコンサルタント xyzです。
先日upした記事【キャリコン視点で映画名言6選】
わたしとしたことが、不覚にも一番好きなセリフを入れていませんでした!
ということで、今回は前回紹介しそびれた映画の名セリフを。
礼節が人をつくる。
『キングスマン』より
原題は『Kingsman: The Secret Service』
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Manners Maketh Man.
ハリー(コリン・ファース)は国際的なスパイ組織【キングスマン】のベテラン・エージェント、世を偲ぶ仮の姿はロンドンの高級テーラーの仕立て職人。ハリーは、新しいエージェント候補として旧友の息子、エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。エグジーの亡き父は元キングスマンのエージェント候補生だった……。
この映画を一言でまとめるならば【エグジーの成長物語】です。
映画の序盤で、エグジーとハリーは不良たちに囲まれます。挑発的に暴言を浴びせかけられ一触即発の事態になるも、ハリーは紳士らしく暫し静かに耐え、このセリフを。
そして、目にも止まらぬ素早さで不良たちを叩きのめします!やるときはやる男、ハリー。
実はこのセリフ、ラストでもまた出てきます。それも、エグジーの口から……!
(是非本編をご覧下さい)
この『礼節が人を作る』は、この映画全編を通して語られるテーマ『紳士たれ』を最も表しているセリフではないかなとわたしは思います。
紳士とは学ぶもの
父の死後、母が再婚したものの、継父との生活は決して幸せなものとはいえず、己の不遇な身の上を恨み、目的もなく日々無為に過ごすエグジー。
紳士たれと言うハリー。
紳士なんて、自分はしがない庶民の出だよ、と自虐的に答えるエグジーに、ハリーは「紳士であることは生まれとは関係ない。紳士とは学ぶものなのだ」と説きます。
Now, my point is that the lack of a silver
spoon has set you on a certain path that you needn't stay on. If you're prepared to adapt
and learn, you can transform.
恵まれた境遇に生まれなかったせいで今は不本意な環境にいるかもしれないが、学ぼうとする意思があるなら、生まれ変わることができる。
(私の超訳です←)
生まれで人生が決まるわけじゃない、何を身につけたかで人生は作られる……身分の高さ(出自)より、志の高さ。
学びの重要性をハリーはエグジーに伝えます。
気品の泉源
礼節が人を作る、で思い起こされるのは、福澤諭吉の言葉「気品の泉源」です。
気品の泉源、智徳の模範
・・・以て全社会の先導者たらんことを欲するものなり
私塾慶應義塾設立の目的として、福澤諭吉は上のように述べたそうです。
「慶應義塾は単に一所の学塾として自から甘んずるを得ず。其目的は我日本国中に於ける気品の泉源、智徳の模範たらんことを期し、之を実際にしては居家、処世、立国の本旨を明にして、之を口に言ふのみにあらず、躬行実践、以て全社会の先導者たらんことを欲するものなり」
智徳とともに気品を兼ね備えた人材の育成……Manners Maketh Manに通じるところがあるのではないかと思いました。
ライバルは自分
映画には他にも心に沁みるセリフがたくさんありますが、キャリコン視点としてはこちらを上げたいです。
There is nothing noble in being superior
to your fellow man; true nobility is being
superior to your former self.
他人より優れていることが気高さではない。 真の気高さとは以前の自分自身よりも優れていることだ。
ハリーは、作家ヘミングウェイの言葉を借りてエグジーにメッセージを伝えます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/76511206/picture_pc_72b26488fe2f64a9ced436e5653ce09e.png?width=1200)
人と比べるのではなく、過去の自分を超えること。
ライバルは他人ではなく自分自身。
過去の自分をアップデートして理想の自分へ。
わたしの中で、ヘミングウェイの言葉とアドラー心理学の【健全な劣等感】が繋がった瞬間でした。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
実はアクションもの、サスペンスものの類、画面を直視できないくらいの極度の怖がりなのですが(余談になりますが韓国映画『パラサイト』も後半部分はほとんどスクリーン見れなかったわたしです…←)コリン•ファース見たさに観たというw
怖いシーン(わたし比)にびびりながらも、それ以上に含蓄あるセリフの数々とスーツ姿のコリンのダンディーさを楽しむことができた映画でした^^
最後まで読んでくださってありがとうございました!