ろくでな史1.僕が経験してきたろくでもない?職業の数々「学生時代前編」
16歳引越センター
初めての労働は引越しのアルバイトでした。
確かアルバイト雑誌か新聞広告から応募したと思います。
電車と徒歩で30分ほどかけてオフィス街の事務所に早朝集合、そこからトラックに乗り合わせて引っ越し現場に向かいます。
16歳からOKのアルバイトでしたから、僕と同い年の子もいました。
ほとんど力仕事です。冷蔵庫やブラウン管テレビなど、重たいものを丁寧に運ばなければいけませんでした。
リーダー格の20代ぐらいの男性がアルバイトに暴力(蹴り)を振るっているのを見ました。普段は陽気な感じらしいですが、仕事中はスイッチが入るタイプだそうです。僕は運良く蹴られたりしませんでした。
登録制のアルバイトで単発で終えました。あまり良い雰囲気の職場ではなかったし、低賃金の長時間肉体労働はきついです。ただ、生まれて初めてお金を稼いだという感動は今でも忘れがたいですね。
引っ越しアルバイト・・・7:30~19:00 日給7500円
16歳焼肉屋さん
地場産業として皮革工場が多い地域に住んでいます。
ある日、学校の帰り道に工場の壁に真新しいチラシを見つけました。
焼肉屋がオープンするため、アルバイトを募集しているとのことです。
僕はさっそく電話をかけ、面接に行きました。
オーナーは女性の方で、親族が皮革工場をやっているそうです。
つまり、牛の皮は工場で使って、お肉は焼肉屋で売るんですね。
初日、板前さんが一人、アルバイトが僕を含めて数人来ました。
割り箸を用意したり、テーブルを拭いたり基本的な開店準備を進めていたのですが、途中から僕は厨房に呼ばれて仕込みの手伝いをすることになりました。何をするのかと思いきや、大きなたらいの中にグロテスクな物体が入っていました。
それは、生のホルモンです。脂でベトベトの無数のホルモンがぎっしりとたらいに入れられていたのです。「手で混ぜて」と言われました。
牛の内臓ですよ?生ですよ?ギットギトですよ?
冗談だろ!と思いましたが、手を突っ込んで混ぜました。
気持ち悪くなったのを覚えています。あの生臭いニオイやベチャベチャした感触は今でも記憶に焼き付いて離れません。初日から衝撃過ぎるというか、他のアルバイトと業務に差があるだろうと思いました。
結局、焼肉屋には次の日から行かず、電話が来ることもなかったです。
当時は最低時給も低かったので、時給700円ぐらいだった気がします。
もちろん、初日に辞めているため給料はなし。
焼肉屋アルバイト・・・16:00~20:00 0円