加点方式で生きようよ、生きてるだけで偉いもの
私はTo doリストなるものが嫌いだ。なぜならそれは、今日私が出来なかったことを証明するリストだからだ。
もちろん、To doリスト書き出して「やるべき仕事」を整理することは重要だ。
ただ、完璧主義のきらいがある私は無駄に理想だけ高く、今日中に終えることができないと薄々感じていても、「やった方がいい仕事」まで全て書いてしまう。
更にめんどくさいのは、「やった方がいい仕事」まで含め、全部できて当たり前(というよりは出来ないといけないという強迫観念だろうか)と考えてしまっているので、仮にタスクを全部こなせたとしても、プラマイ0なのである。もちろん全部はこなせないので、結果はマイナスなのである。『ああ、私は今日も仕事を満足にこなせなかった、クソだ』と思いながら退勤して、また朝にこなせもしないTo doリストを作っては自己嫌悪に陥る毎日を過ごしていた。そりゃ苦しい。
そんな感じで、出来なかったことばかりに目を向けていて、成長の実感というものが得られないまま社会人3年目になってしまった。(とはいえ、きっと何かしらは成長できていると信じたいのだが…。)
私は休職に至ったのは、そんな性格も災いしたのだと思う。
このままでは苦しいままだと思い、休職を決意したその日、私は本屋で手帳を買った。そこに毎日、3行ほどの簡単な日記と、今日出来たことだけを書くようにしている。ご飯を作った、買い物に行った、麦茶を沸かした、noteを更新した、とか。しょうもないことでも何でもいい、今日私が出来たことをただ書いていく。それだけだけど、自分の中で何かが積み上がっていくような感覚がして何だか嬉しいのだ。
思い返してみれば、社会は減点方式で考えられているような気がする。皆勤賞が正義、不登校になったら終わり、浪人したら終わり、就活失敗したら終わり、鬱になって休職したら終わり。減点されないために生きているようにみえる。そんな人生息苦しいではないか。
だから加点方式で生きていたいと思う。だって生きているだけで偉いし、尊いもの。出来なかったことではなく、出来たことを加点して、積み上げて生きていきたい。
私は今日、生きているうえに、この記事を更新することができたから、とっても偉いのだ。