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夕遊の本棚

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ひと仕事終わって、おいしい珈琲や紅茶を片手に読みたい本。仕事で読む本。とにかく、たくさん読みたい、楽しみたい私の本棚をご紹介します。
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2021年12月の記事一覧

あるカンボジア人の人生。『淡淡有情』平野久美子

この本は、平野久美子さんが、第6回「小学館ノンフィクション大賞」を受賞した作品です。平野…

夕遊
3年前
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チョウのように読み、ハチのように書く。『批評の教室』北村紗衣

北村先生は、シェイクスピアや舞台芸術史、そしてフェミニスト批評が専門。以前読んだ『お砂糖…

夕遊
3年前
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最後の貴族たちへのレクイエム。『嵐を生きた中国知識人』章詒和

サブタイトルは、「右派」章伯鈞をめぐる人々。 中華民国の時代は、少し前までは中国国民党と…

夕遊
3年前
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経験者にも大受け。『日本人の知らない日本語』蛇蔵&海野凪子

全力でマジメに日本語を勉強すると、なぜかギャグになる・・・わけではないけれど、とっても楽…

夕遊
3年前
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文章の基本は、あちこち応用可能。『新人賞の獲り方おしえます』久美沙織

久美さんといえば、私の世代なら『丘の家のミッキー』が大人気になった頃でしょうか。私も3巻…

夕遊
3年前
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社会も言葉も変化する。『敬語はこわくない』井上史雄

タイトルは敬語の実用書みたいだけれど、井上先生の本は、普通の読み物としても充分おもしろい…

夕遊
3年前
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台湾人とも華人とも言いにくい。『タイワニーズ』野嶋剛

野嶋記者が取材した台湾人もしくは、台湾にルーツをもつ人々=タイワニーズは、政治家や運動家としては国会議員の蓮舫、実業家で元台湾独立聯盟日本本部委員長の辜寛敏と、子息で野村総研主席研究員のリチャード・クー。 一番多いのは作家で、『流』で直木賞をとった東山彰良、日本在住で芥川賞候補にもなった温又柔、日本生まれの台湾系作家としてはもっともでたくさんの文学賞を受賞している陳舜臣、そして実業家で作家で経済経論家で経営コンサルタントの邱永漢。 俳優では余貴美子、そして歌手&俳優として

名誉と体面の明治。『華族誕生』浅見雅男

最初の出版は、1994年。私が読んだのは、その文庫版です。 明治政府というと、江戸時…

夕遊
3年前
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<恋愛大国フランス>に子どもが増えた理由とは?『パリの女は産んでいる』中島さおり

なんだかおもしろそうなタイトルでしたが、実際の内容はというと、フランスの恋愛・結婚事情。…

夕遊
3年前
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かつて死体は金だった『中国臓器市場』城山英巳

2000年代の中国では、死刑囚に人権はなく、臓器も取り放題の使い放題。おかげで、中国は世…

夕遊
3年前
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