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雷雨の町中華ソロキャンプ

今回は久しぶりにキャンプ記事です。今回も何回かに分けて書こうかとも思ったのですが、たまには一気に書いてみようと思ってやってみたらなかなかの長文になりました。見出しで区切ってはみたのでお暇な時にお付き合いください。


はじまり

暑いからなー、天気悪いからなーと思っていたらあれ?8月キャンプ行ってないぞという事に気づいた。これはいけない、暑いのは嫌だけど、山の中なら大丈夫だろうと思ってお気に入りのキャンプ場の空きを確認した。すると、眺望の良いサイトが空いているではないか、これは行くしかない!!とおもったのだが、天気予報を見ると午後ずっと雨で夜に曇り。しかも、夕方は雷を伴うでしょう・・・雨ならまだしも雷はちょっとな...でも今回を逃すとしばらく行けないかもしれない、これも経験ということで強行することにした。

いざ高ソメキャンプ場へ

今回のキャンプ地は松本市名川にある高ソメキャンプ場だ。

春、梅雨に続き今年3回目になり、私の一番のお気に入りのキャンプ場で、もうソロキャンだったらここだけでいいかなとも思ってしまっているほどである。

このキャンプ場はチェックインが14時と少し遅いので、家を13時に出発してのんびりとキャンプ場へ向かった。この時期は上高地へ向かう道は混んでいるのだが、午後だったからなのかそれほど混むことなく予定通りにキャンプ場まで到着した。

キャンプ場へ着くと雲は多いものの天気予報とは違って晴れで、乗鞍岳も望むことができた。キャンプ場の受付の方とも天気予報から変わってきているのでどうなるでしょうねって話をして、できれば降らないでくれないかなと淡い期待を持って設営に取り掛かった。

私の周りのサイトは前回と同じサイトで、比較的乗鞍岳の眺めが良いサイトである。周りは関東圏からの人だったが、きっとここまで4時間はかかっているのだと思われる。お疲れ様だなー、ようこそ信州へ乗鞍岳堪能してくださいと心の中でつぶやいた。

到着時のキャンプ場
これはこれでいい景色

SnowPeak ヘキサエヴォ+TAKIBIタープを張る

今回は雨が降るということで、タープだけ張って車中泊にすることに決めていたのたが、雨が降っても焚き火は欠かせないので、久しぶりにTAKIBIタープを使うことにした。かなり久しぶりの登場である。しかし、このタープはヘキサエヴォの下に張るのでまずはヘキサエヴォを張らなければならない。こいつが結構大型なタープなので張るサイトを選ぶのだが、今回のサイトでもギリギリ張ることができて一安心。

タープのみ、しかもそこで焚き火という構成が初めてだったこともあり、テーブルと椅子の配置に苦労した。その結果全然オシャレじゃない感じに、、、まぁオジサンのソロキャンなんてこんなもので、酒と焚き火とランタンと綺麗な景色があれば十分だと思う。

白樺に当たっていたので後で修正しました
全然オシャレじゃないレイアウト
ちゃんとした薪スタンドは欲しいかも

AKAYAKEで喉を潤す

設営も終わったのでとりあえず一杯飲んだ。今回の一杯目は松本のマイクロブルワリーである「麦香」のAKAYAKE Red Aleだ。できれば夕日に染まる乗鞍岳を見ながら飲みたかったのだが、それは期待できなかったので存分に味わえる一杯目に頂いた。芳醇な味わいっていうのだろうか、じっくりと味わって飲みたいお味だった。ぜひ今度はNORIKURAという銘柄を作って頂きたいので、今度お店へ行ったらお願いしてみようかと思う。

AKAYAKE見ながら飲みたかったな
ちゃんとグラスも持ってます

一品目に「カツオの塩たたき」を作る

さて、軽くお酒も入って調子が出てきたところで一品目を作る。今回ツマミに選んだのは「カツオの塩たたき」である。BE-PALを見たら美味しそうだったので作ってみることにしたのだ。私は作りたい料理を見つけると、そのレシピをリマインダーでストックしているのだが、これもその一つになっていて、一つ達成した感も得られた。

カツオの塩たたきの材料はカツオのタタキ、ニンニク、小ネギ、胡麻油、そして数ヶ月前に香川出張へ行った時に買ってきた小豆島のオリーブを使ったらしいオリーブ塩。

作り方は簡単で、まずはニンニクをスライスして熱した胡麻油でフライドする。ニンニクがこんがり揚がるのを待っている間に、カツオのタタキをお皿に並べて、その上に小ネギを多めに乗っける。そして、その上にこんがりしたニンニクを胡麻油ごとぶっかけ、最後にオリーブ塩を振りかければ完成。

このつまみには、家で眠っていた魔王をロックで合わせた。カツオの塩たたきは胡麻油とニンニクが食欲をそそり、塩味なことで脂っこさはなくとても美味しく、リピート確定な料理だった。ちなみに、オリーブ塩もいい感じで薬味感を出してくれて魚の臭みを消してくれたが、ちょっとセロリが強いきもした。これは好みだろう。

ネギはおつとめ品です
これだけでうまそう
ちょっとオシャレに
やっぱりいつものアングルで、
乗鞍岳が隠れているのが残念

火を起こしてコーヒーを焙煎する

天気予報ではいつから雨が降り出してもおかしくない感じだったので、いつもなら夜までやらない焚き火を早めに始めることにした。そのためにまずはフェザースティックを作る。もう何年も作っているので結構うまくなってきたが、やり続ければ何でも上手くなるものだ。火おこしをするにはこれが一番手軽で、着火剤みたいな変な匂いがしないのがいいと思う。

火はアサリと着いたが、まだこのまま焚き火をやってもなーということで、ソロキャンだとやっていなかったコーヒーの焙煎をすることにした。今回は適当なオリジナルブレンドにしてみたが、どういう味になるかなと妄想しながら網を振った。このぼーっと網を振って焙煎する時間が結構楽しい。 

この豆は朝飲むように粗熱をとってジップロックで保存しておいた。今までの経験上、焙煎仕立てより少し置いておいた方が美味しいと思っている。

写真に写っている焚き火台というか七輪というかはニューギアなのだが、それはまた別の記事でご紹介しようと思う。

フェザーになってきたかな
焙煎のために炭火にしています
オリジナルブレンドの完成

二品目は花椒たっぷり麻婆豆腐

コーヒー焙煎を楽しんでいたらだんだんと暗くなってきたので、晩御飯の調理を開始した。このキャンプ場に来たら町中華と決めているのだが、今回は麻婆豆腐をチョイスした。なぜなら鉄火さんの記事で豆腐を見たからだ。私はいつも麻婆豆腐を作る時は市販の素を使うのだが、今回は自作してみた。

作り方は、中華鍋(これもニューギアなので、また別記事で)を熱してすりおろしニンニクとショウガを炒める。香りが着いたら刻んだネギを入れて炒め、さらに豚ひき肉を入れて豪快に炒める。豚ひき肉に火が通ったところで木綿豆腐を投入し(私は麻婆豆腐は木綿派)酒、醤油、豆板醤、砂糖、花椒、水で作ったタレを入れて炒める。しばらく炒めたら水溶き片栗粉でとろみをつけ、最後に刻んんだネギと追い花椒を振りかけて完成だ。

今回の味の決め手はたっぷりの花椒と、これまた香川出張で買ってきた小豆島の醤油。現地の人に聞いたんのだが、小豆島の醤油はうまくて、うどんもこの醤油が決め手だと言うことでお土産屋さんで買ってきた。本当はスーパーで買いたかったが見つけることが出来なかった。

この料理に合わせるのはもちろん大人の義務教育 赤星の633ml、町中華と言えばこれ。花椒の香りが食欲をそそり、豆板醤多めにしたため、辛さでビールもすすむ。やっぱり町中華は間違いない。

中華鍋で豪快に
味の決め手は出張で買ってきた小豆島のしょうゆ
夕方に焚き火を眺め町中華を楽しむ

雷雨と焚き火

食事をして焚き火を楽しんでいるとポツポツと雨が降ってきたのだが、今回は焚き火タープを張っているので余裕で焚き火を楽しんでいた。しかし、だんだんと雨足が強まり、遠くで雷も鳴り響いてくる。これはまずいかなと思っていたら、だんだんと雷の光と音の間隔が短くなってきた。流石に雷は怖いのでいったんギアが雨に濡れないようにだけして車に逃げ込んだ。命は大事。

そうすると突然の豪雨と雷ですごいことになり、天気予報アプリを見ると降水量63mmという見たことない数字になっていて、車の中でも雨と雷でうるさいくらいだった。しょうがないのでAirPodsでノイキャンしながらTVerをみて1時間くらいのんびり過ごしたので全然苦ではなかったのだが、唯一困ったのがトイレだった。ビールを飲んでいたのでトイレに行きたいけど豪雨の中で行くのは嫌だしという葛藤との戦いだった。

そんな戦いを繰り広げていると雨も小降りになってきて、雷も遠くに行ってきたので、外へ出てトイレへ駆け込んだ。この戦いはドロー。その後、雨は降っていたものの小降りだったので焚き火を再開し、のんびりとお酒を飲みながらたのしんだのだが、また雷が鳴り始めたので諦めて寝ることにした。今回は焚き火タープと車中泊にして本当に良かった。

豪雨の前の静けさ
雨の中の焚き火

朝は炭火焙煎のオリジナルブレンドから

朝起きると曇りではあるものの少しは乗鞍岳が眺められるほどのお天気だった。しかし、だんだんと霧がかかってきてしばらくしたら乗鞍岳も見えなくなったので、これは面白いかもと思いGoProでタイムラプスをセットしておいて、少し散歩へ出かけた。

散歩の途中で、センターハウスに立ち寄ると、キャンプ場の看板猫のつくねくんは昨日の雷で眠れなかったのか気持ちよさそうにかまくらの中で寝ていた。うちのにゃんこも朝はこんなにぐっすり寝て欲しいと思いながらしばらく見つめていた。

そんな姿を見てほっこりしてからサイトに戻り前日の燃え残りを活かして火を焚きをした。また別で書きたいと思うが、この焚火台がとても便利で、燃え残りって結構すぐに火がついてくれるので手間が省けて無駄がない。今までで1番いい焚火台かもしれない。

そして、焚き火を眺めつつ前日に焙煎しておいたオリジナルブレンドを挽いて目覚めのコーヒーを淹れた。普段の慌ただしさを考えるととても贅沢な時間だ。今回のコーヒーはちょっと苦味が強い私好みの味に仕上がっていた。ただ、量は飲めないストロングスタイルな仕上がりだけど。

雲が多めだが乗鞍岳が望める朝
お休み中のつくねくん
コーヒーのポコポコ
苦めなのでかりんとうと共に

朝食も焚き火で町中華

今回の朝食は町中華シリーズでチャーハンにした。前回にチャーハンを作った時はマルチグリドルを使ったのだが、鍋が振れないし、米こぼすしで満足できなかったのでリベンジだ。まずは米を炊かないとならないので、メスティンで米を炊く。レトルトのご飯を持ってこようか迷ったのだが、前回レトルトご飯を使ってちょっと失敗だったので、手間を惜しまずに炊くことにした。

炊けたご飯を蒸らしておき、焚き火を強火にしてチャーハンの準備をした。チャーハンは火力勝負。強火で熱した中華鍋に油を入れて回してから溶き卵を一気に投入する。この「じゅわー」って音がたまらない。そして、卵に完全に火が通る前にご飯を投入して混ぜ混ぜし、鍋を振りながら炒める。そこに刻んだネギを多めに投入し、味付けはシンプルに鶏がらスープと塩胡椒と醤油。最後にまた鍋を振りながら混ぜ合わせる。この鍋振りがやりたかったので、私は食べる前からとても満足だった。出来上がったチャーハンをお玉に入れてシェラカップへ盛り付けて完成。

お味はシンプルなチャーハンなりの味で、あまりパラパラにはならなかったのが悔やまれるが鍋を振れたことによる満足感があるので私にとっては最高にうまいチャーハンになった。

毎回何使おうか迷う重し問題、今回は薪で
うちは玄米よりに精米しています
やっぱりチャーハンは中華鍋じゃないとね
美味しく出来上がりました

早めに撤収だが締めは忘れない

この日は午後から用事があったので早々に帰宅しなければならなかった。12時チェックアウトのキャンプ場なのにとても残念。

朝ごはんを食べたらさっさと片付けを始めたのだが、1番厄介だったのが雨に濡れたタープがまだ乾いていなかったことだった。いつもならタオルで拭いて乾くのを待つところだが、今回は乾くまで待っている時間もなかったのでポリ袋へ入れて家で乾かすことにした。帰って庭に干したらすぐに乾いたのでこれが正解だった。

最後にゴミを出してセンターハウスへ行き、締めのアイスを選んだ。山奥で食べるアイスは、ビールと同じぐらい美味いのだ。前回来た時よりもアイスの種類が増えていて、どれにしようか迷った末に今回は雪見だいふくにした。チョコモナカジャンボも捨てがたかったけど。

この雪見だいふくを片付いたサイトに最後まで残しておいた椅子に座りながら、乗鞍岳を眺めて食へだ。食べ始めてから、雪見だいふくはしばらく溶けるのを待ってから食べた方がうまいことを思い出し、何で時間のない今回雪見だいふくを選んだのか自分の選択を悔やんだ。それでも、やっぱり山奥で食べるアイスはうまい。この日は乗鞍ヒルクライムレースの日だったので、きっと今頃はあそこをたくさんのチャリダーが走っているのだろうなと思いながら乗鞍を眺めた。

そして、9時台にキャンプ場を後にした。

雨でびっしょりのタープ
今回の締めはカッチカチの雪見だいふく
この景色を眺めながら締めを頂きました

あとがき

今回のキャンプは久しぶりの雨キャンプとなりましたが、雨の中の焚き火はそれはそれで楽しいなと思ったのと、一か月ぶりにキャンプして、やっぱりキャンプって楽しいなと思いました。キャンプブームも去ったと言われていますが、これは歓迎すべきことだと思っていて、本当に好きな人が自分のスタイルで楽しめるというのが理想ではないでしょうか。キャンプ場が減ってしまうのは困りますが、私はこの高ソメキャンプ場が残ってくれれば助かります。

また、今回は新しいギアもデビューさせたのですが、それらもいい活躍をしてくれたので、別途ご紹介したいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


おまけ

キャンプ場のスタッフさんが出勤して、
ご飯をねだるつくねくん。
どこの猫も一緒ですね。
この風景をタイムラプスしてみたので、
またお楽しみに

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