好きなものの話をしよう、家族の中に生き続けるために。
何度か書いたことあるんですが、わたしはV6が好きです。
好きというか、ライフワーク?ワークじゃないか。
とにかく、わたしはわたしの人生のだいたいをV6と共に生きてきました。
V6は、2021年にグループ活動の幕を下ろしました。
それでもわたしは今も、彼らの作ってきた作品に元気をもらってます。
ところで。
今日の0歳は、とにかく泣きたくなる気持ちだったらしいです。
おめめがちっとも開かないのでこれは、眠たいけど寝られない!寝かせて!というご要望。
眠いなら、寝ればいいのに。
でも赤ちゃんってそれが難しいんだよねえ。
抱っこすると両手が塞がるので、なーんにもできない。
落ち着けば携帯見たりできるけど、泣きじゃくってるときにはそれも難しくて。
どうにか、落ちてるリモコンを拾って、録画してある歌番組を再生することにしました。
歌はいいよ。
まず、子どもが落ち着く。
わたしも、泣き止ませなきゃ、という気持ちがちょっと落ち着く。
そして、テレビは一度再生してしまえば頻繁にさわれなくてもとにかく再生されてくれる。
ありがたい。
Eテレとか、童謡とかの子ども向けではないけど、歌ってみる。
大丈夫だよって。おかーさんはここだよって。
祈りを込めて、好きな歌を一曲。それでダメならもう一曲。
リズムに乗って背中をとんとんしてると、そのうち落ち着いてくれて。
もうちょっととんとんすると夢の中へ。
驚かせないようにきりのいいところで一度テレビを消します。
お布団に下ろします。
すぐ起きます。
以下ループ。むむむ。
ループしても、V6の歌があれば母はしんどくない大丈夫。
子ども向けじゃないかもしれないけど、子どもに見せられない趣味では全然ない。
だからうちでは堂々と「おかーさんV6好きなんだ」と言ってリビングのテレビでDVDを見て、車の中のBGMもV6。
5歳はうまいことハマってくれて、一緒に見てくれるし好きな曲もあったりします。
これは母として。
おかーさんも、好きなものがあるひとりの人間なんだよって教えておきたい気持ちと。
きみのおかーさんはこんなものが好きなんだよって知ってほしい気持ちと。
わたし、老後は子どもになーんにも返してもらわなくていいんだけど。
いつかうちを出て、わたしたちから離れて生きていくときに、ふとどこかでV6の曲を聴いたら。
「あ、おかーさんと聴いた曲」って、ちょっとだけ思い出してくれたら嬉しい。
そんで、もっともっと先に、わたしが死んだらそのあとで。
残った家族で、たまにでいいから話してね。
「おかーさんV6好きだったよねー」って。
「よく曲聴いたよね」って。
「ライブのDVDも何回も見たよね」って。
「バラエティの録画だって何回も見たよー」って。
そうやって、みんなで笑っていてね。
それが、わたしが生きた証の一つになる。
身体がなくなって、魂が空の上の上にとんでいっても。
きみたちの中の、端の端の端のほうにちょっとだけ、生き続ける。
わたしはそれだけでいいんだ。
それが嬉しいんだ。
だからこれからも、好きなものの話をしよう。
おしまい