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『ニジとクロ』という漫画が面白い

私にはミニチュアダックスフンドの家族がいる。

ペットショップで出会った時に一目惚れした子だ。
親バカであるのは自他ともに認めるけれど、親バカフィルターがまだなかった時から本当に可愛かった。
ブラックタンなのだが、目がくりくりでまろ眉毛みたいな毛の模様があって、とにかく可愛い。

特筆すべきなのはダックスフンド特有の短い足。
名前を呼ぶと、あの短い足で一生懸命とことこ歩いてくるのがたまらなく可愛い。
短足って可愛い…。マンチカンも可愛い。

と、親バカはここまでにしておいて。


どこのお宅のわんちゃんもそうだと思うが、いくつかの人間の言葉やジェスチャーの意味を理解している。
「ご飯」「氷」(氷を食べたがる)「散歩」。
手を差し出すと、短い足をちょこんと乗せてくれる。(短足可愛い)

でも残念ながら彼女の感情がなかなか理解できないこともある。
遊びたい、ご飯が欲しい、甘えたいなどの基本的なことはわかるのだが、時々意図がわからない行動を取るのだ。
そんな時、いつも「会話できたらいいのにな」と思う。


だからこそ『ニジとクロ』が余計に刺さったのかもしれない。

『ニジとクロ』とは私の好きな漫画のひとつだ。
マガポケで読むことができて更新を楽しみにしていたのだが、ついに完結してしまった。

ほのぼのとしていながらも時折哲学的で、コミュニケーションについてとても考えさせられる。
特にお気に入りのセリフを紹介したい。



あらすじ

主人公のクロこと白星クロエは白黒はっきりしていないと気が済まない性格の女子大生。
ある日人間の言葉を発することができる正体不明の動物『ニジイロテンゴクオウム』、別名『ハッピーマウス』を拾い、成り行きで飼うことになる。
極彩色の羽を持つことからその動物をニジと命名。
ニジとの生活を経て、クロの世界がいろんな色で溢れるようになっていく。



「私たちはそれがすべてなんだ」

(18話「コミュケーション」より)

元々ニジは出会った時から「いや〜それほどでも〜」と喋ったりクロの言葉を真似したりしていた。
でも18話までに「かわいい」「チョコ」「おいしい」といった簡単な言葉を理解して発したり、言葉を組み合わせて「おなかいたい」などと表現できるようになっていた。

これを受け、クロが身近な言葉を更にニジに教えようと奮闘する回なのだが、かなり考えさせられたし勉強になった。

特にクロの

生活して 困って 伝えたくて 考えて ようやく言葉を覚えるんだ
だからわざわざ教えなくていい 今まで通りでいいんだ
生活そのものが言葉になる
どこからどこまでが言葉かなんてわからなくてもいい
だって私は研究者じゃない

ニジが可愛いから一緒にいるんだ

それは楽しいからでそれが好きってことで
私たちはそれがすべてなんだ

という一連のセリフが刺さった。

中でも「それは楽しいからでそれが好きってことで 私たちはそれがすべてなんだ」というセリフ、シンプルでありながら深くて、読んでいて心がじんわりと温かくなるような気がした。

言葉だけがコミュニケーションのツールではない。
動物と会話もしてみたい気持ちもあるけれど、言葉にこだわりすぎずに想いを表現したり、汲み取ってあげられるように心がけたいなあ。



「会話ってセッションだからねー」

(26話「これから」より)

クロの友人の紹介で会った人物のセリフ。

会話ってセッションだからねー

会話はセッションだったのか…!表現がオシャレ…!!

人によって、会話のテンポが合う人とそうでない人はいるけれど、それはノリとかも関係しているのか。

確かに言われてみればそうなんだなと気付かされた一言だった。




是非読んでほしい漫画です

ニジちゃん可愛い。
私もペットと話してみたい。
特に最終話のニジのセリフに泣きそうになった。

「ニジイロテンゴクオウム」は架空の動物であり、様々な珍しい特徴を持っている。人間相手にも求愛ダンスをするところとか。

大変おすすめなので是非読んでみてください🌈


<2021/05/17 追記>

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読んでくださる皆様、スキしてくださる皆様ありがとうございます。

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