#20 日本で最古のお酢メーカー「尾道造酢」

企画の会社オレンジ・アンド・パートナーズでは、CROSS FMのラジオ番組「X MAGIC／クロスマジック」の中で、オレンジ社のコンセプトでもある「サプライズ＆ハピネス」をテーマとしたミニコーナーをスタッフが制作・出演しています。

番組について知りたい方は「#0 noteはじめました」をぜひ読んでみてください。これまでの境界線をとびこえて、かけ算することでマジックは起きる！毎週土曜の夜、すこし先の未来のハピネスを考えます。

日本で最古のお酢メーカーは広島県尾道市に

今回ご紹介するのは、広島県尾道市にあるお酢メーカー『尾道造酢』さんです。

尾道造酢さんは、戦国時代末期の創業440年を超える、日本で現存するお酢メーカーの中では最も古いと言われているお酢屋さんです。実は業界に先駆けて料理酢・ポン酢・醸造酢・ビネガードリンクなど長い歴史の中で様々な商品を製造・販売しています。

実は尾道には100年以上続くお店が沢山残っており、観光ツールとして「尾道100年店舗MAP」というものがあるくらいなんです。

個人的に興味がありずっと行ってみたかった街なので、今回観光と合わせて尾道の中でも特に歴史が長い尾道造酢さんに取材に伺い、特別に工場見学体験と取締役の田中丸善要さんへのインタビューを通して、ひとつのブランドがこれほどまでに長く愛され続ける理由、その真髄を探ってきました！

お酢づくりへの信念と尾道造酢の未来

まず始めに、田中丸さんが440年以上の歴史をこの先も紡いでいくために大切にされているお酢づくりへの信念と、尾道造酢の未来についてお伺いしました。

440年って自分でもすごいと思いますし、先代の人たちが繋いできてくれたものなので、それを絶やしちゃいけないと言うところで、今まで先代がやってきたことを同じようにやっていくこと、やりがいと言うか絶対にやらなきゃいけないものみたいな。
基本的には余り変わらない方が良いのかなと思ってるんですよ。
ただもっと、全国の人にも知ってもらいたいなとは思いますし、ただ規模感はあまり変わらずに、今やってきたことプラス新しいことも挑戦しながら続けていけたら良いかな。小さくても色々してるお酢の会社があるなと知ってもらえれば良いかなと。

440年って自分でもすごいと思いますし、先代の人たちが繋いできてくれたものです。それを絶やしちゃいけないという思いで、基本的にはあまり変えずに今まで先代がやってきたことを同じようにやっています。ただ、もっと全国の人にも知ってもらいたいなと思い、規模感はあまり変わらずにも、今までやってきたことプラス新しいことも挑戦しながら続けていけたら良いかな。小さくても色々しているお酢の会社があると知ってもらえれば良いかなと思います。

尾道造酢さんがこれからも愛され続けるために、変わらないものを実直に守り続けることと、その中で時代に合わせて新しい挑戦を続けることを、とても大切にされているのだと感じました。

実際にお酢づくりでは、機械による大量生産ではない手間と時間がかかる昔ながらの製法を守りつつ、昔のパッケージデザインをショッパーとして復刻したり、破棄原料を活用した新商品を開発したりと挑戦を続けられています。

ちなみに建物もなんと1582年創業当時のまま残されており、中は増築や改修が一部されつつ、江戸時代から使用していたツボや木樽、実験室、歴代の商品パッケージや看板などが当時のまま置かれていたりと、タイムスリップしながら新旧両方の歴史を学べる、とても不思議で面白い空間でした！

イチオシ商品『KAHISU』をご紹介♪

尾道造酢さんの挑戦のひとつであり、今回担当しているオレンジスタッフが一押しする尾道造酢造酢さんの新商品「KAHISU」を紹介します！

これは、ポン酢などの原料として使用されていた橙の、これまで廃棄していた皮からつくられたビネガードリンクで、感性工学に基づいて味とパッケージをデザインした開発プロセスとしてもパッケージデザインとしても新しい取り組みの商品だそうです。

ゴーギャンとモネの2人の画家が描いた世界観からインスパイアされた、ブレンドGとMの２種類のフレーバーがあり、ブレンドGは橙の果汁が入っておりよりフルーティーな味わい、ブレンドMは甘さ控えめの瑞々しくすっきりとした味わいです。

また一番のお勧めは炭酸割で、焼酎を入れてサワーとして飲んでも美味しいです。ちなみに尾道造酢さん近くの「出汁と酢。」という居酒屋で、尾道造酢さんのKAHISUのソーダ・サワーを飲むことができたのですが、ビネガードリンクの爽やかさや皮の苦みと食事との相性が抜群でとても美味しかったです！ぜひ食事と一緒にお楽しみいただきたい商品です。

収録後記

今回の取材で、すっかり尾道造酢さんのファンになってしまいました。
尾道造酢さんの商品は通販サイトからも買えますし、公式サイトからWEB工場を見ることもできます。ぜひ日本のものづくりの歴史がギュッと詰まった尾道造酢さんをチェックしてみてください♪
https://kakuhoshisu-onomiti.com/