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自閉症スペクトラム家族👪

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私達の家族は母以外自閉症スペクトラムです。 私と妹は病院で診断を貰いました。 父は診断は出てはいませんが、自閉症の特徴が強いです。 母はいつも私たちを支えてくれています。 そんな…
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#父

『どんな時でも自分の生活習慣を変えない自閉症の父』

『どんな時でも自分の生活習慣を変えない自閉症の父』

こだわりが強い自閉症の父父は、どんな時でも自分のこだわりを第一にする人。

私が小さい頃からあまり子供には興味、関心がないような父親だった。

大きくなってそれが誤解だとわかったのは、自分が自閉症と診断されてからだった。

自閉症だと診断され、自分のことを知っていくうちに、父も同じく苦しんでいた事を知った。

無口で目も合わせてくれない父を私は小さい頃はとても嫌いだった。

母と喧嘩して、母と私が

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『鉄人で無敵だと思ってた父が血だらけで帰ってきた』

『鉄人で無敵だと思ってた父が血だらけで帰ってきた』

鉄人で無敵な父鉄人とは

鉄のように強いからだを持った人。

父は、家庭環境が複雑で若い時から自分一人で強く生きてきた人だ。

父は弱音も吐かず、とても体も精神も強い人。

仕事人間で家族との交流は少ないが家族のために身を削る事ができる人。

私は、そんな無口で強い父をいつも心配しながらも大丈夫だろうと勝手に思っていた。

鉄人だから、父はきっと死にはしないだろう。

父は強くて無敵な人間だと勘違

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『カサンドラ症候群〜カサンドラ症候群の母の姿〜』

『カサンドラ症候群〜カサンドラ症候群の母の姿〜』

自閉症家族の中1人だけ普通の母私と妹は、病院で自閉症という診断を貰っている。

父は診断を貰っていないものの自閉症の塊のような人なので自閉症だと思う。

その中で母は1人普通の存在。

家族に理解されず、1人で悩み、時には限界がきて体調を崩す事も多々ある。

それでも私達と共に人生を送ってくれている。

だが、最近家族存続の危機に陥っている。

カサンドラ症候群の母カサンドラ症候群

パートナーや

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『父に一緒に死のうと言われた時の話』

『父に一緒に死のうと言われた時の話』

中学生私は中学生の時いじめられていた。

学校も不登校気味になっていた。

家でも壁をずっと眺め屍のようになっていた。

そんな私は両親に相談する事もなかった。

もはや生きる希望がなさすぎて、悩みもなかった。

いつ死んでもいいと思っていた。

父の手紙父は無口な人で私とあまり喋る事はない。

そんな父は私になにかあると枕元に手紙を置いていく。

そこには、いつも父の思いと心配が綴られている。

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『自閉症スペクトラムと診断されて幸せになった家族の話』

『自閉症スペクトラムと診断されて幸せになった家族の話』

自閉症と診断された日私は自閉症と診断されたのは19歳の時。

ちょうど私の誕生日の日。

大学を中退して人間不信に陥っていた時期。

何も上手くいかず、人生どん底だった時期。

悪いことは重なるなと思った。

自閉症という診断いろいろな検査をして、診断結果を貰う日になった。

私は、自分が自閉症だとは思っていなかった。

自分はうつ病の症状があると思っており、それに効く薬を貰えればいいと言う気持ち

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『親の弱さを知った日に変わった自分』

『親の弱さを知った日に変わった自分』

反抗期私は反抗期というものがあった。

親の事が嫌いだったし、この家に生まれたことが不幸だと思ってた時期があった。

今はもちろんそんな事など、思っていない。

私はこの家、家族に生まれてなかったら生きてはいなかっただろう。

私の家は、無口で少し弱気な父、おしゃべりで強気な母、ロボットのような妹、犬のチャオくんと私の五人家族。

仕事一筋の父は私達に興味が無いんだと思っていたし、母は強い人だと思

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