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新年の風物詩。『100年を超える』伝統襷に宿る汗と想いの継走『箱根駅伝』から意識するこれからのスポーツ競技の意義と国際社会における日本人と国の在り方。

毎年、新年の風物詩として101年目を迎えた「東京箱根間往復大学競争」、通称「箱根駅伝」。

毎年1月2.3日に開催されて来ました。

語り尽くせない程、積年の想いの籠った大学スポーツイベントです。

日本の人気スポーツといえば、

『野球』『サッカー』『バレーボール』

などの主にプロスポーツですが

箱根駅伝は全10区間、20〜23キロ前後のハーフマラソンの距離に近いロードを「大学生」がそれぞれの「大学の襷」をかけて走ります。

私は学生時代から箱根駅伝ファンになり自らもハーフマラソンなど走ったりしながら数十年、この毎年二日間を楽しみにしてきました。

その箱根駅伝、毎年注目度が高まっていっている様に感じます。

それは何故なのか?まずは「note」してみます。

「普遍性」


そもそも100年以上継走されているという事実が驚異的です。
最初は「アメリカ大陸を継走で横断する予選」としての位置付けて1920年に始まったそうです。箱根駅伝のMVPに当たる賞の名前にもなっている「金栗四三」さんが日本から長距離やマラソン選手を育成するために発案しました。


「想い」


箱根駅伝の魅力として「ステークホルダー」の多さにあると感じます。まず関東の大学に全国から集まったランナー達。そこには家族や地元のつながりがあります。東京から箱根まで210キロ以上の経路に住む人々。何よりその直向きに走る姿。たった一人でも歩みを止めたら全てが終わります。他の9人の為にもそして成績でシード権が決まる。来年に襷を繋ぐ為にも止まることは許されない。年にたった一度の競争のために1年間を懸けてきた。とても険しい競争です。

命懸けて仲間の為に襷を繋ぐ走りにごまかしも嘘もありません。

「時期」


箱根駅伝は日本人だからこそ箱根駅伝は生まれたとも言えます。
国道1号線という幹線道路を貸し切って走ることは1月2日3日だからこそ可能だったとも言えるかも知れません。
当時の学生も行政も粋な人が集まっていたのでしょう。
現在の政治家や官僚だったらリスクや様々な理由をつけてNGを出しそうです。

「地域」

そして大学三代駅伝は

「出雲駅伝」(出雲全日本大学選抜駅伝競走)

「伊勢駅伝」(全日本大学駅伝対抗選手権大会)



そして

「箱根駅伝」(東京箱根間往復大学駅伝競争)

・・・・・

3つとも

『日本神道を象徴する聖地』

です。

襷を繋ぐ。神に繋がる想いを捧げるもの。


想いを語りましたが、

サッカーやアメフト、バスケットボールの様な競技に、駅伝がなるにはどうしたら良いのかなと妄想しています。

①「駅伝」を日本国家が支援する


すでに日本人で箱根駅伝を知らない人はいないでしょうし、直向きに走る姿に感動して支援する姿は日本人そのものの心を表している様に感じます。
日本発祥の基幹スポーツとしてグローバルにその感動を伝える事は、新しい日本の精神性や文化発信に最適な気がします。
「グローバル大学駅伝」の様なオープン参加型の競争。「競馬」が近いイメージでしょうか?

東京大学を含む国立大学のチームの出場は現在は皆無ですが、

第一回大会の優勝校は「東京高等師範学校(現筑波大学)」

です。

官僚や議員に「清々しい」駅伝を意識した取り組みが加わっていくと、

「汚職」や「裏金」などをする意識に「恥を知る」事に繋がるかも知れません。

②企業やマスメディアが支援する


これはプロ野球やプロサッカーのようなイメージでしょうか?現在も実業団の陸上部が存在していますが、ファンドなどを形成する。

③ステークホルダーが支援する仕組みを作る

箱根駅伝は無料で観戦応援が出来ます。
他の競技は観戦チケットやアプリ、SNSや観戦グッズなどの収益が選手達の育成や人生を保障する事、いわゆる「プロスポーツ」としての仕組みが出来ればより選手達も報酬に応じたパフォーマンスを見せていくのではないでしょうか?

長距離は年に走れるのは数回であり、ハイパフォーマンスが行える選手寿命も短いです。

引退後のキャリアや生活も含めて、包括的な支援や可能性を大きな視点と小さな視点、双方から関わるすべての人が実現して行くことが望ましいと感じます。

何にしてもいつも感動を与えてくれる、「箱根駅伝」の存在。

これから地球人類全てにその日本人の魂の祭典が波及して行くような未来を夢見ています。

これからも、駅伝の感動や想いが未来へ生きる全ての人の勇気や希望につながって行くことを応援しています。


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宙唄(そらうた)Author Sorauta
私は地球生命、生態系、精霊、神々は一つであると捉えています。人類が千年先にも続いていく為にも地球生命体との共存共生は、今人類社会を生きる我々全ての責務です。これからも地球規模で、生態系保全や風土に紐づいた文化、生態系資源を未来へ繋ぐの活動を、皆さんと共に共有して生きます。