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「らしさのコピー化」もまだまだこれから。だからこそ運命のコピーを考えたい

こちらの記事は、ご恵贈いただいた書籍『ひとことで整える 自分らしく売上とチーム力を上げる言葉の紡ぎ方 』(堤 藤成 著)のレビュー記事です(PRを含みます)。

「アナゴやな!アナゴ」


は、はぁ、アナゴ、ですか……?

サザエさん アートスタンプ 穴子(楽天市場)

妻に、「僕を寿司ネタにたとえるなら何?」と聞いてみた結果です。アナゴが海水魚なのか淡水魚なのかすらわかりません。そもそも、どうして寿司なのに生ではないのか?謎は深まるばかり。

どうしてアナゴなのか聞いてみたところ……

好みが分かれるやん。
私は食べない。

とのこと。

えっ?なんて?
聞き間違えかな?

とにかく、アナゴについての知識が皆無だったため、調べてみました。

・ウナギ目アナゴ科に属する魚類の総称
・ウナギによく似た細長い体型の海水魚
・血や体表の粘液に毒「イクチオヘモトキシン」が含まれている


毒???


どうやら、毒が含まれているため、生食は避けたほうがよいとのこと。だから関東では煮アナゴ、関西では焼きアナゴが寿司ネタとして使用されているようです。

そして、恐らく妻も焼いてあることで「食べない」ものと思われます。

つまり、私はちょっとした毒を持っているため、生では食べられないと。しかも、万人受けしないネタだと言うのです。

トガってるってことか……


ロックな人生なのかもしれません。恐らく褒め言葉なのでしょう。まさか、ここで Chole Stay Roller'sコレ スティ ローラーズ が活きてくるとは思いもしませんでした。ちなみに私は逆に生魚を食べない派なので、アナゴは食べられます。

チンアナゴは可愛いくて多くの人に愛されそうなイメージですが、寿司ネタとしては不適切でしょう。やはりトガッているアナゴの方のようです。

そういうのではなく、もっと世のため人のためになるような方向性を求めていたのですが、現実は受け入れなくてはなりません。


それは良いとして、妻に嫌われているという事実を知りショックを受けました。これもまた、現実を受け入れなければならないのでしょうか……


もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対……


頭のなかは髭面ひげぼーぼーのマッキーに占領されました。今宵は血涙を絞ることになりそうです。



ところで、どうして寿司ネタにたとえるなどという、一見馬鹿らしいことを考えていたのでしょうか?妻に質問さえしなければ、ほかの誰から見てもセンチメンタル状態にならなかったのに……と。

じつは、つつみ藤成ふじなり氏の著書『ひとことで整える』に書かれてあったからにほかなりません。

本書は「らしさのコピー化」について書かれている書籍です。堤氏によると、「コピー化」は人生を「清算」する技術とのこと。

自身を寿司ネタで表現することから始まり、見える化、言語化の先のコピー化するところまでを詳しく解説しています。本書のページをめくっていくと、

「なるほど、なるほど。こうやって一つずつステップを踏めばコピー化ができるのか」

と納得できる内容です。


自分の「価値」って何だろう?
と思ったら手に取ってみてください


コピー化のコツは「ミッション」「ビジョン」「バリュー」にあるといいます。ただし、読んですぐに理解でき、実践できる内容ではありません。

何度も何度も試行錯誤を繰り返し、ようやく回答に近づけるような印象です。おそらく、「らしさのコピー化」に正解はありません。

本書を読み進めていくことで、コピー化への理解は徐々に深まり、少しずつイメージできるようになります。しかし、私は読み進めていくことで、逆に疑問を抱くことになりました。


これって何の役に立つの?


前半は企業を例に出し、その企業を言い表すコピーを作り出す作業について詳しく書かれています。しかし、いまいちピンと来ません。


熱帯魚を買いに来たホームセンターで、「かわいいハリネズミも一緒にどうですか?」と売り込まれているイメージです。

「そうか、熱帯魚をやめてハリネズミを……」

とはなかなか納得できません。ペットという大きな括りは同じですが、何か別世界の話のようで、自分にはまったく関係のない話のような気がします。

迷路の中を歩いているような気分になりながら読み進めたところ、いきなりゴールが目の前に現れました。


これやん!!


第4章 「らしさ」を紡ぐコピーの活かし方

「らしさのコピー化」による個人の事例


個人の事例として、コピー化のビフォーアフターが記載されていました。コピー化によって自身の今後のあり方が明確になるイメージです。

「らしさのコピー化」は、バラバラの項目だった「経歴」や「趣味」、「性格」などをひとまとめにして伝えられます。紹介されている事例では、コピー化を新たな仕事につなげていました。


著者の堤氏としては、「やっぱり最初から読んでほしいやん!」と思っているかもしれません。しかし、組織ではなく個人としての立場で書籍を読む場合には「第4章」から読むことをおすすめします。

第4章から読めば、「らしさのコピー化」がよりくっきりイメージできるでしょう。そして、「ハリネズミも飼うか!!」と前向きに捉えられるに違いありません。


個人においても、自分らしい言葉を持つことで、大きく人生を好転させられる

『ひとことで整える 自分らしく売上とチーム力を上げる言葉の紡ぎ方 』第4章より抜粋


堤氏は、パーパスによって人生に変化がおき、理想の自分に一歩踏み出せるといいます。パーパスとは、あなたの存在意義です。

人生に変化をもたらす「らしさのコピー化」に挑戦したいと思ったら、いますぐ実践編に移りましょう。次の第5章には、実際の講義の様子が書かれていました。



「2本並んだ歯ブラシも 一本捨ててしまおう🎵」

なおも頭のなかはマッキーに占領され続けています。少ない単語でも、私のセンチメンタルな心情が目に浮かぶのではないでしょうか……


このように、少ない単語でも物語が作れるといいます。

『Six-Words たった6語の物語』を考える



For sale : baby shoes , never worn売ります。赤ん坊の靴、未使用

I still make coffee for two今もまだ2人分のコーヒーを淹れている

『ひとことで整える 自分らしく売上とチーム力を上げる言葉の紡ぎ方 』より抜粋


上記2つの文章はどのような意味でしょうか。想像してみてください。たった6つの単語だけなのに、悲しげな情景が手に取るように浮かび上がってきます。

もちろん、すぐにこんなに上手く言葉にできるわけではありません。何度も何度も書いては消し、書いては消し、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ……の繰り返しです。


自分らしさってどこにある?


書籍にはメッセージが同封されていました。

この本が 🖋 のがゎさんの自分らしいひとことを紡ぐヒントにしていただけたらうれしいです

堤氏から送られてきたメッセージ


私はアナゴのような生き方が理想というわけではありません。一方で、妻から「アナゴ」と言われたことで気がついたこともありました。

アナゴの持つ毒は、60℃以上に熱すれば簡単に中和できる毒です。緩い毒は、もしかすると自分らしさの一つかもしれません。自分の長所をもっと伸ばして、毒々しく生きるのも面白いと思い始めました。

全員に好かれようなんて思っていません。理解を示してくれる人にだけ届けば良いかと。ライターの仕事も、煮たり焼いたりしても食べられる人に依頼していただきたいと思っています。


書籍に挟まれていたステキな栞
まずは「お寿司」にたとえるところから……


自分らしさは、ほかの人が居るから成り立つ概念です。みんな違って、みんないい……はず。答えが見つかる日が来ると信じて、前に進みます。


見つけてみせるか~ら~♪


脳内マッキーは、ずっと歌い続けていました。

最後に、アナゴさんの名言を、そっと置いておきましょう。


僕が泣くのは女房に怒られた時だけだよ

アナゴさんの名言

今のところ、怒られたわけではないので大丈夫です。自分らしさが見つかるまで、 Aren't you Mosaku暗中模索 ? します。怒られる前になんとか見つかるとよいのですが。


謝辞

本書は『ツナグ図書館』を通じて、出版社のご担当者様よりご恵贈いただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

ー おしまい ー

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