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一生役立つ!ビジネスチャンスを広げる『言葉にする習慣』
こちらの記事は、ご恵贈いただいた書籍『言葉にする習慣 思いがまとまる・伝わる「言語化力」の身につけ方(以下、言葉にする習慣) 』(さわらぎ 寛子 著)のレビュー記事です(PRを含みます)。
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借り物の姿では、人の心に残らない
あなたは、「遊び人の新さん」をご存知でしょうか。旗本の三男坊という設定で、町火消し「め組」の用心棒として雇われている、あの新さんです。本名は、徳田新之助。いや、本名というより偽名というべきかもしれません。
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新さんは暴れん坊将軍の登場人物で、町の人たちからは「新さん」「新の字」などと呼ばれ親しまれています。その存在感たるや、主人公かと見紛うほどです。
しかしながら、新さんは番組公式ページの相関図に書かれていません。
なぜ?
それは、新さんが世を忍ぶ仮の姿だからでしょう。常にふらふら遊び歩いている新さんは、借り物の姿なのです。借り物の姿では相関図に掲載されないどころか、人の心にも残りません。
日頃から新さんと親しくしている人たちが将軍様を見ると「将軍様って、新さんに似てるねぇ」などと言われる始末。
たしかに似てる!!
でも、絶対にバレません。
もはやあのキャラの変装レベルか……
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じつは暴れん坊将軍のなかで、唯一変装がバレる瞬間がありました。
「余の顔を見忘れたか!」
いやいやいや……
絶対に忘れてるって。
遊び人の顔なんていちいち覚えてられないって。
と思うのですが、悪人たちは記憶力が抜群に良いようです。
「それなら最初から気づけよ!!」
あなたも思ったことがあるのではないでしょうか。
借り物の姿では、相手の心に残らないもの。マツケンサンバでも踊ってくれれば記憶にも残りやすいのですが、新さんの姿では何を言われても借り物の言葉にしか聞こえません。
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「借り物の言葉では、
相手の心に何も残らない」
表紙をめくると、上記の言葉が目に飛び込んできました。危うく突き刺さるかと。アブナイアブナイ。次の瞬間、白馬に乗ったマツケンが脳内を駆け巡りました。
あっ!
新さんのことか……
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『言葉にする習慣』には、借り物の言葉でなく自分の心から言葉を生み出す方法が書かれています。借り物の新さんではなく、八代将軍 徳川吉宗の言葉です。
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あたしゃ吉宗じゃよ。
やはり、遊び人の言葉と将軍の言葉では、舞の海(96kg)と小錦(284kg)ほどの重みの違いがあります。舞の海に乗られてもギリギリ耐えられそうですが、小錦は死を覚悟するレベルでしょう。
言い換えれば『言葉にする習慣』には、小錦級の破壊力を身につける方法が書かれていることになります。
気になりますよね?
その破壊力。
著者のさわらぎさんは、自分の言葉が自然に出ることで、下記のようなメリットがあるといいます。
・評価が上がる
・やりたかった企画が通る
・リーダーシップが発揮できる
・ビジネスチャンスが広がる
たしかに私の周りを見渡すと、仕事は全然できないのに出世の早い人が何人かいます。ひがんでなんかいません。ひがんでなんか……グスン。
仕事ができないのに出世している人に共通する特徴は、言語化の能力に長けている点。上司からの評価が上がり、ビジネスチャンスが広がったのでしょう。
「何であいつが?」
あなたも、そんな風に思ったことがあるのではないでしょうか。でも大丈夫です。この書籍のとおり習慣化すれば、必ずあなたにもチャンスが訪れます。
それでは、どのような習慣を取り入れれば、大統領のスピーチ並みに言葉がすらすら~と出てくるようになるのでしょうか。
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さわらぎさんは言います。
もっとも重要なことは、
独自の視点を持つこと
だと。
どのような視点で、何を言うのか。そして、「目的」と「ゴール」を整理することで伝えたい内容がうまくまとまると。
ここまでは誰もが知っていることかもしれません。
ただし、「知っている」と「できる」は月と地球ほどの隔たりがあるので要注意です。実践して「できる」と言えるようになりましょう。
オードリーの春日か!くらいに胸を張り、自信ありげにできれば完璧です。
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さわらぎさんは、小さな変化に気づくことが重要であり、それこそが「今日を変える唯一の方法」だと言います。
そのためには、感度ビンビンのアンテナを張り、センサーを磨き、気づきを言葉にして行動しなければなりません。そして、材料を集めて「広げる」。
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材料を集める際には、物事を多面的に捉える必要があるといいます。多面的に捉えるとは、1つの話題を新聞や書店の棚、人の悩みなどの視点で自由研究のように考えること。
言語化は片付けと同じ
材料を集めたら、今度は片付ける必要があります。
1. 全部出す
2. グルーピング
3. 選ぶ
上記の手順を習慣化しましょう。
ここまで準備ができれば、あとは集めた言葉を使っていくだけです。書籍にはいくつかの方法が記載されていました。
ここでは、おすすめの2つの方法を紹介しましょう。
①実況中継
②もう一人の自分にインタビュー
①実況中継
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目に見えるものや聞こえてくるものすべてを実況中継します。実況中継するには、観察眼や審美眼を養わなければなりません。
最初は思うように言葉が出てこないでしょう。しかし、繰り返すことで観察眼や審美眼が養われ、言いたいことが言葉にできるようになります。
ポイントは、「この言葉じゃないな?」「違うな?」と思ったときに深く考えることだといいます。考えていれば、いつかぴったりの表現が見つかると。
②もう一人の自分にインタビュー
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心理学の講義で習ったことがある「エンプティチェア」と同じような感じでしょうか。「エンプティチェア」にはさまざまな効果がありますが、悩み事を解決する方法として最適です。
もう一人の自分にインタビューをすることで、今まで気がつかなかったもう一人の自分と出会えるかもしれません。
さわらぎさんは、インタビュー形式や一人語りをすることで、自分の考えが言葉となり、うまくまとまるといいます。
ついつい暇を持て余してスマホを見てしまうようなら、試しにやってみてはいかがでしょうか。
言語化だけの書籍ではない
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『言葉にする習慣』は単なる言語化の書籍ではありません。もちろん、言語化が基本ですが、言語化のその先へと誘う内容になっています。
何のために言語化するのか。
何のための習慣化なのか。
そこが問題です。
さわらぎさんはこんな風に言っています。
相手の、言葉にならない思いを汲み取り、言葉にできる人が、仕事でもプライベートでも信頼される人になれるのです。
信頼される人になれるのです。
なれるのです。
です。
徳田新之助のように。
サンバ ビバ サンバ
マ・ツ・ケ・ンサンバ~
オレッ!!!!
謝辞
本書は『ツナグ図書館』を通じて、出版社のご担当者様よりご恵贈いただきました。この場を借りて感謝申し上げます。
ー おしまい ー
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