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【書評】マネージャーの思考術|デジタル時代の生き方を考える

こちらの記事は、ご恵贈いただいた書籍『失敗事例から学ぶ! マネージャーの思考術 管理職の“落とし穴”に陥らないための具体と抽象の往復トレーニング』(坂田 幸樹 著)のレビュー記事です(PRを含みます)。

「おれは、助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!」


何を偉そうに言っているのかと思われたことでしょう。私自身、わけがわからず、胃が落ち着かない状態に陥ってしまいました。

自分一人では何もできないクセに自信満々とは、どのような状態なのでしょうか……

画像出典:いらすとや

言わずと知れた、ルフィの名言です。

ルフィは「海賊王になる男」という設定(まだわかりませんが)ですが、じつは自分一人では何もできません。ルフィの周りにはそれぞれ得意分野を持った仲間がいて、それぞれが助け合いながら苦難を乗り越えていくストーリーです。

剣術を使えず、航海術も持っておらず、料理も作れないと言い切るルフィ。助けてもらう前提で海賊王を目指すとは、なんと他力本願なのでしょうか。

一方で、ルフィも仲間たちが持っていないものを持っています。それはカリスマ性という一言に尽きるでしょう。もちろん、強さもありますが、ただ強いだけではありません。

仲間を信じ、仲間に信頼される。
それこそがルフィの魅力。


ルフィですら、一人では何もできないと言い切るくらいです。私のような人間が一人で何もかもできるわけがありません。一人で生きていこうだなんて、高慢痴気こうまんちきも甚だしい!!


一人でできることには限りがある


『失敗事例から学ぶ! マネージャーの思考術 管理職の“落とし穴”に陥らないための具体と抽象の往復トレーニング(以下、マネージャーの思考術)』のなかで、著者の坂田氏はこう言います。

『マネージャーの思考術』は、組織のマネージャーの振る舞い方を多くの失敗事例を交えて解説している書籍です。マネージャー向けの書籍ではありますが、実際はマネージャー以外の人が読んでも学ぶべき点が多々あります。

マネージャーの思考術は、「あらゆるマネジメント術の基盤」であり、我々が企業という海賊船に乗り、社会という荒波に揉まれて生活するうえでは必要な技術といえるでしょう。

海賊王を目指す、目指さないにかかわらず、知っておいて損はありません。


仲間とともに成長するには……


一人で何もできないのなら、仲間に助けてもらう必要があります。周りに助けてくれるような人がいればいいのですが、助けてもらえる能力のある人がいない場合もあるかもしれません。

そんなときは、仲間の成長を促さなければならないでしょう。ただし、成長を促すにはコツがありました。

『マネージャーの思考術』には、こう記載されています。


メンバーの成長を促す「現場のフィードバック」が必要。


卵から出たくて「ピヨピヨ」と必死に藻掻もがくひよこが居れば、外の世界から「コンコン」と突っついてやる必要があるというのです。


啐啄同時そったくどうじ


コンコン!!


自らの意志だけでは成長できないことが必ず出てきます。そんなときは、そっと手を差し伸べてあげましょう。一段階上の世界へ引き上げてあげるのです。

書籍には「メンバーごとの課題に合わせてWhatの難易度を調整する」と書かれています。Whatとは、もっとも注力すべき課題です。


さすれば、あなたの力となってくれる仲間の成長も早いでしょう。仲間のためだけでなく、自分のためにも最適な「現場のフィードバック」が何かを考える必要があります。


デジタル革命後の世界では、他者を駆逐して規模を追求するよりも、すでにあるものを有効的につなげる「創造的統合」が重要になります。

『失敗事例から学ぶ! マネージャーの思考術 管理職の“落とし穴”に陥らないための具体と抽象の往復トレーニング』P210より抜粋


デジタル革命によって、DXやXR、AIで業務内容が複雑化してきている時代。独りよがりでは社会の荒波に飲まれてしまうでしょう。目的の島へもたどり着けず、ワンピースを見つけることなど到底不可能です。


書籍には何度も「俯瞰して見る」ことの重要さが書かれていました。

海賊船の中に乗っているだけではわからないことが多々あります。ときには外に出て、遠くから眺めることが必要です。マネジメントの基盤は、具体と抽象を繰り返すことだといいます。


世はまさに

岡目八目おかめはちもく時代


俯瞰して、「どうやって駒を動かすかを考える必要がある……」と。歩兵でも王将を有効活用できる方法が必ずあります。傍(岡目)で見ている人は、八手先まで読めるそうです。

あなたにもできます。必ずあなただけの大秘宝が見つかるはず。

具体的な方法については、『マネージャーの思考術』を参考にしてください。



謝辞

本書は『ツナグ図書館』を通じて、出版社のご担当者様よりご恵贈いただきました。この場を借りて感謝申し上げます。


ー おしまい ー

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