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【書評】『仕事も対人関係も 落ち着けば、うまくいく』に学ぶ「幸せ」になる方法

こちらの記事は、ご恵贈いただいた書籍『仕事も対人関係も 落ち着けば、うまくいく』(和田秀樹 著)のレビュー記事です(PRを含みます)。

「しあわせは いつも じぶんの こころが きめる」

相田 みつを (著)『しあわせはいつも』より

ついつい周りの人と比較してしまう自分への戒めのため、相田みつを氏の名言を ネットの拾い画を勝手に加工して 職場PCのデスクトップ画像に設定している。

朝、職場に着いてPCを立ち上げたとき、帰宅前にPCをシャットダウンするとき、否が応でも目に入るシステムだ。しかも、少し前から2画面になったので、効果も2倍になった……とは残念ながらいえない。


自分以外の人のことを気にしないようにしていても、どうしても「勝ち負け思考」に陥ってしまう。学生時代は常に試験で100点を目指していた。今考えると、人に負けることを極端に恐れていたのかもしれない。

しかも、現在の私は連敗続きの引退直前ボクサーだ。ただの自意識過剰ヤローだったともいえるだろう。きもい。

人と話すときも、「何を言えば相手の期待に応えられるだろうか」と考えて言葉が出てこなかった。結果として、コミュ障の陰キャへと成長したのかもしれない。


自意識過剰なくせに、自分に自信がない。周りから見れば最悪な人間だったに違いない。こんな人間が負け続けるのは当然なのだ。

仕事も対人関係もうまくいくはずがない

もっと自分に自信を持てるようにならなければ……


和田秀樹 著『仕事も対人関係も 落ち着けば、うまくいく』には、感情に振り回されない「自信」の育て方について詳しく記載されていた。

そうか!?
自信は「育てる」のか。
持っていないのなら、これから種をまいて育てればいいのだ。


著者の和田秀樹氏は、東京大学医学部卒の精神科医だ。これまで、国内外で多くの患者を診てきたという。心を病む人たちを見て、「こうすれば気がラクになりますよ」という方法を提示している。

書籍の内容は平常心が保てなくなる原因の解像度を上げて、その対処法を紹介するものだ。もし、下記に該当する項目があれば、この記事を最後まで読んでいただきたい。

①1対1なら落ち着いて話せるのに、大人数を相手にするとうまく話せない
②苦手な相手が目の前にいると、緊張して話がまとまらない
③周囲の人から期待されると、気負ってしまい、自分の実力が出せない
④相手が自分より優秀に思えると、気後れして、しどろもどろになる
⑤予想外の出来事に遭遇すると、動転して自分を見失ってしまう

『仕事も対人関係も 落ち着けば、うまくいく』


ちなみに私は、常日頃からしどろもどろとりとめなくひどく乱れたさまだ。しどろもどろから脱却すべく、読み進めてみた。


書籍は以下のような4つの章立てになっている。

①緊張したり、不安な気持ちになる心のしくみ
②不安になる原因と心を落ち着かせる方法
③「自信」の育て方
④「割り切る」習慣

なるほどなるほど。

「自信」を育てる方法と「割り切る」習慣さえ身につければすべて上手くいく


ということのようだ。

おお、なんと簡単なSimple is beautiful!!



簡 単
 ・
 ・
 ・
か な ?


平常心を保てない原因は準備不足だ

和田氏は言う。
うん、それは知っていた。気づいていた。

頭では理解していても、それができないのだ……

Testosterone(著)『筋トレが最強のソリューション』にも「緊張するのは準備が足りないからだ」と書かれてあった気がする。それだけではない。イチローも「準備とは、言い訳を排除すること」と言っていた。

寝ても覚めても食べていても風呂に入っていても言い訳ばかりの自分を恥じたい。とにかく準備不足が諸悪の根源だったのかもしれない。

対策方法の一つとして「想定外の範囲を狭める」と書かれてあるのを見て、5mm程度の小さなとげがチクリと胸を刺す。

たしかに想定外を想定内にしてしまえば、必然的に準備しなければならない範囲も増える。たとえば、学校内の川に落ちることも想定しておくべき事項なのだ。

あのときも、ホリエモンのようにさらっと言うべきだった。

「想定の範囲内です」と。

(2005年流行語大賞)


川に落ちることも想定しておけば平常心を保てる


和田氏は加えて、完璧主義もやめた方がいいという。

打率1割でもいいから打席に立ち続けろと。ミスしてもいいから打席に立ち続けることが重要らしい。はじめは打率1割でも、積み重ねれば最終的にはイチローのような打率を残せるに違いない。

打席に立ち続けることで平常心を保てる。「自信」を育てることにもつながるだろう。「場慣れ」するからだ。

ここだけの話だが、私は目上の人と話すのがとても苦手だ。お腹が痛くなるくらい苦手なのだ。前日から眠れなくなるくらい苦手なのだ。しかし、歳を重ねるごとに、苦手と感じる回数も減ってきたように感じる。

長い年月をかけ、ケヅメリクガメの歩みよりも遅い速度ながらも、ゆっくりと場慣れしてきたのだろう。歳を取り、人前で話す機会が増えたことも一因かもしれない。

そのほかにも書籍には「自信」を育てる方法と「割り切る」習慣について詳しく書かれてあった。私と同じように対人関係に苦手意識を持っている人にはとくにおすすめの書籍だ。

しかも、章ごとに「まとめ」が書かれているので、活字が苦手な人は「まとめ」部分だけ読んでもいいだろう。 活字が苦手な人はここまで読まないと思うが……


今回も長くなってきたので、そろそろ終わりにしたい。本当は、カーネル・サンダースのことなどについても詳しく書きたかったのだが……

きっと勇気を貰えるので、ぜひ書籍を読んでいただきたい。


最後に、書籍のなかでとても気になったフレーズを置いておこう。

我慢しないで「いい思い」をする

『仕事も対人関係も 落ち着けば、うまくいく』

我慢をしたところで、何一ついいことはない。その我慢が将来に結果を出すとも限らないのだ。だとしたら、今は食べたものを食べ、やりたいことをした方がいいに決まっている。

その積み重ねが、自分の人生を楽しく、豊かなものにしてくれるのだ。最後には思い出しか残らない。

カーネル・サンダースは、「いい思い」をして90歳まで生きたという。

メディアに騙されて食べたいものや飲みたいもの、やりたいことを制限されてはいけない。私は好きなものを食べて好きなことをできれば、早死にも辞さない構えだ。

フライドチキンの食べ放題、また行ってみたいと思う。あの頃は、うちの子どもたちも可愛かった。

そう考えると、まあまあ幸せかもしれない。

しあわせは いつも じぶんの こころが きめる


謝辞

本書は『ツナグ図書館』を通じて、出版社のご担当者様よりご恵贈いただきました。この場を借りて感謝申し上げます。


ー おしまい ー

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