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うつ状態から回復するときの波

 うつ状態からの回復期、大切です。今回はその回復期について、ご紹介します。
 レジリエンス曲線って、知ってますか?
 ①逆境があった後、感情が落ち込む。その後②底打ち体験をし③徐々に感情が回復してくる。たいていの場合、この過程を経ていく。

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  うつ状態からの回復期、実は少々クセモノ。感情のアップダウンが生じるのだ。つまり、気持ちの揺れが大きいということ。例えば、先週は調子が良かったし、もうこれで大丈夫たと思っていたのに、今週はなんだか動けない。動く気にもなれない。

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 そんな気持ちのアップダウンが起こり始める。ここが、みなさん苦しく感じるところ。どうしちゃったのだろうかと不安になる。あんなに調子が良かったのに、また悪くなっちゃったのかな。そんな気持ちにすらなってくる。
 しかし、ご安心ください。
 冬から春になるちょうど今頃も、先週暖かかったのに、今週は寒い。そんな気候になるときありますよね。三寒四温とも申しますが、徐々に温かくなる時って、寒さ暖かさが交互に来ます。うつ状態からの回復期も同じこと、直線的には進まないのです。良くなったり、悪くなったり、それを繰り返しながら回復していきます。
 その経過を自分でもわかりやすくするために、よく相談室では1行日記を書いていただいたりします。朝から夜まで簡単な過ごし方。そしてその日の体調を◎○△×で表現してもらう。後々この記録を振り返ってみると、その人の体調の癖が良くわかるのだ。

 例えば、お天気に気持ちが左右される人も多い。急激な低気圧の接近によって、頭痛が起こりやすくなったり、湿度の低いさわやかな日は調子が良かったり。また、前日調子が良くなっているものだから、外出して動き回りすぎて、次の数日動けなくなったり。

 そんな過程を自分でみていると、自分自身の体調の癖がみえてくる。その癖に気が付いていることが、体調管理に大切なのだ。低気圧で頭痛を起こしやすい人は、天気予報を見ながらちゃんと予防ができるようになるし、体調の良い日にはしゃぎ過ぎちゃうひとは、ちょっと抑えめに行動しようと思えるようになってくるのだ。

 そんな風に、うつ状態からの回復期の波は、私たちに大切な生活の気づきを与えてくれる。回復期の波は曲者だけど、気づけばこっちのものなのだ。焦らないでね。順調に進んでますよ~

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