風の時代って何?
占星術の観点から、2020年12月22日を境に、土の時代から風の時代へ変化をする。240年ぶりに時代が変わるという。
そもそもが理系の私からすると、事実確認をしたくなる。1つ目に今からさかのぼること240年前の時代の変化点で何が起こったのか。2つ目が、前回の土の時代から風の時代への変革期には何が起こったのか。そして3つ目、いま何が起ころうとしているのか。当然知りたくなってくる。
先ず1つ目、は今から240年前に何が起こっていたのか。時は江戸時代。10代将軍徳川家治が就任していたころになる。有名な8代将軍徳川吉宗の孫であり、幼少期は吉宗の期待を一身に受け教育を受け、その後将軍になった人とのことだ。吉宗の時代は飢饉など多くあったが、大きな飢饉もなかったようである。その後11代将軍家斉へと移行していく。まさに土の時代らしく組織が安定していたころと言えるのかもしれない。しかし明確な変化と言えるものはさして見当たらない。
2つ目。前回の土の時代から風の時代への変換期にはなにが起こったのか?ちょうど平安時代(貴族の社会)から鎌倉時代(武士の社会)への変わり目だったという。この時代の変化は大きい。その後鎌倉、室町、江戸と長年にわたり武家社会が続くことを考えると、かなりの時代の変革が起こったといえる。
3つ目。現在の世の中で何が起こっているのか。日々人が肌で感じていることはIT化の波である。いろんな知識層が変化をほのめかしている。
例えば、2016年ごろからVUCAの時代だと話が出てきた。流動性、不確実性などを表現した言葉だ。実際にIT、AIの波が起こっている。そしてコロナ禍により、さらにその流れが加速した。この変革について、実感していない人は居ないように思う。
例えば、同じく2017年ごろ経済産業省と東大の若手プロジェクトチームが発表した内容が『不安な個人、立ちすくむ国家』である。
https://www.meti.go.jp/committee/summary/eic0009/pdf/020_02_00.pdf
『不安な個人、立ちすくむ国家』
書籍化もされており、内容が非常に充実している。この中で話されているのが、従来型の組織ではなく、個人の時代になっていくということ。実際にこの変化はすでに起きている。今まではテレビ局や新聞が情報発信源だったものが、テレビ→youtube、新聞→ブログやnoteとなって来ている。まさに組織から個人への変化の時代である。
その他にも、京大x日立のプロジェクト、を紹介しておく。https://www.hitachi.co.jp/rd/research/design/vision_design/dialog/2050/index.html
この中では『頼るものがなくなる』つまり国家に頼ることができなくなる、と述べている。実際にこの現象も加速している。今回もコロナ禍の影響のため、政府が支援金を配布した。そのことはやはり必要なことであり、否定する気はさらさらないのだが、その後税金となって国民にのしかかってくることは明らかである。事実、東日本大震災時の支援金を、いまもみんなで復興税として納めるに至っている。コロナのための復興税もいずれは我々が納めることになっていくと思う。
こういった現象を考えていくと確実に、国家であったり組織に対する人間の不安感は増えていく。まさに時代は変革期に来ているといえる。
『歴史は韻を踏む』とはよくいったもので、昔に起こった、平安時代から、鎌倉時代への変化と同じように、組織から個人へ、流動的に流れていくのだろうなあ。
そしていまが当にその時、なのである。