変化に飛んだ時代だからこそ 風姿花伝
風姿花伝って聞いたことありますか?
能楽師の世阿弥が室町時代に書いたものです。
最近では、長瀬智也さん主演で描かれた、ドラマ「俺の家の話」とかありましたよね。あの能でごさいます。
私のパソコンは「のう」と打ち込めば必ず「脳」と変換されるぐらい、「能」とは縁のない状況ではございますが、何気なく、youtubeをみていて、世阿弥の「風姿花伝」の解説を聞いている内に、はまってしまいました。
風姿花伝とは、秘伝中の秘伝。室町時代に書かれたにもかかわらず一子相伝の秘伝の書であったため、一般に知られるようになったのは、つい最近明治以降とのことだそうです。
それ以降、「初心忘るべからず」は世阿弥のことばであり、「この人は華がある」など、今でも日本語として用いられる、芸能の古典です。
しかし、年を経た今だからこそ、「何て奥が深いんだ。まさにそうだ!」と同意してしまうことが多々あり、解説本のこちらなんかも非常に読みやすくおすすめです。
現代は、VUCAの時代と言われる、変化に飛んだ時代だからこそ、武家社会の臨場感がいまの日本に必要なのかもしれない。
機をみて動く、そんなしたたかさが必要なのだと、日々感じているところでございます。