マガジンのカバー画像

Real-Time CG Study

7
WOWスタッフによる Real-time CGを使ったスタディーを紹介します。
運営しているクリエイター

記事一覧

Real-time CG Study Vol.7 NOTCH - with RealSense T265

Real-time CG Study Vol.7 NOTCH - with RealSense T265

リアルタイム映像の簡単なデモをNotchで制作してみました。(※作業環境はNVIDIA GeForce RTX 2080 Ti です。)
今回はStudy Vol.5で制作したものを入力センサーとして使用しています。左側のモニターで動いているものがopenFrameworksで作られたセンシングの部分になっていて、Notch側のOSC Modifierに位置情報を送信しています。Notch側では、

もっとみる
Real-time CG Study Vol.6: NOTCH - with RealSense T265

Real-time CG Study Vol.6: NOTCH - with RealSense T265

RealSenseを使ったNotchのサンプルをReaction Diffusionで2タイプ作ってみました。以下キャプチャ動画です。(※Study Vol.5で製作したものを入力センサーとして使用しています。)

球体をRealSenseで動かしています。途中で0.9.22から搭載されたレイトレーシングをONにしてみてますが、かなり重たくなります。

Procedural Rootに3D Pri

もっとみる
Real-time CG Study Vol.5: NOTCH - with RealSense T265

Real-time CG Study Vol.5: NOTCH - with RealSense T265

RealSenseT265 を Notch に接続してモデリングデータを移動したり傾けたりするサンプルを作成しました。

RealSenseと言えば深度カメラが有名ですが、T265は二つの魚眼レンズセンサを持ったトラッキングカメラです。このセンサーで何ができるのかと言うと、魚眼に映った映像から空間上にある自己の位置を推定して、センサーが向いている方向と位置をリアルタイムに知ることができます。この高

もっとみる
Real-time CG Study Vol.4: NOTCH - Cloner Sample

Real-time CG Study Vol.4: NOTCH - Cloner Sample

リアルタイム表現を行う上で避けては通れないのが、FPSの数値がどれくらい担保できるのかという問題。画面解像度やアニメーション速度にもよりますが、60~30fpsは必ず必要になります。グラフィックボードの能力に左右されるものではありますが、手始めに現状でどれくらいの表現がリアルタイムで可能なのかを調べる為の作業を実施しました。(※NVIDIA GeForce RTX 2080 Tiによるテスト)

もっとみる
Real-time CG Study Vol.3: NOTCH - TextStrings Sample

Real-time CG Study Vol.3: NOTCH - TextStrings Sample

Notchの特徴は、3DCGのインタラクティブなリアルタイムレンダリングが可能という点です。その特徴を生かし、最新のニュースや情報を取得してモーショングラフィックと組み合わせて表現することが出来ます。

まずは情報を表示する際の文字の出現の仕方について調べるため、Text Stringsのサンプルを試しました。

・文字を【Text String】に入力
・テキストの出現アニメーションは【Writ

もっとみる
Real-time CG Study Vol.2: NOTCH - OSC input

Real-time CG Study Vol.2: NOTCH - OSC input

Real-time CG についての第2回目投稿は、NOTCH を使ったスタディを紹介します。NOTCH の最新デモムービーはコチラ。

手始めに、自前のミドルウェアからOSCを送信して、NOTCHで受信するというスタディをしました。

なぜ一番最初にOSC通信に着目したかというと、デバイスを制御する過去のリソースをNotchで再利用したいという理由の他に、Notchを使わないスタッフとの連携する

もっとみる
Real-time CG Study Vol.1: Introduction

Real-time CG Study Vol.1: Introduction

ご存知の通り、私たちが普段よく目にする従来型の映像は、1秒30フレームであれば決まった画が30枚並んでいる状態です。それらは、映像として「完成」している状態であり、再生時(鑑賞時)にある条件が加わることで画がリアルタイム(即時的)に変化することはありません。ところが、近年では、条件によってリアルタイム(即時的)に再生中の画や音声を変化させることができる Real-time CG と呼ばれる技術が目

もっとみる