てるてる坊主のラブレター【毎週ショートショートnote】

てるてる坊主だからって晴れが好きとは限らない。
少なくとも僕は晴れた空よりも曇り空の方が好きだし、雨に恋い焦がれている。
人間は晴れを願って僕たちを作るけど、結構プレッシャーなんだ。
いやまあ、僕たちの存在意義ではあるけれども。
でも皆が皆、同じ日に太陽を望んでるわけじゃないしね。
運動会が嫌いな子も遠足に行きたくない子もいる。
難しいよね。
まあ僕たちのプレッシャーはいいとして、単に僕は雨が好きだ。

……雨さん雨さん、聞こえてますか？
今日は太陽が強いから姿は見えないか。
うーん、でも、ちょっと頭も痛いし身体も怠いから、もしかしたら数時間後には、きみに会えるかもしれないね。
出来れば激しいきみじゃなくて、しっとり穏やかなきみに会いたいな。
もちろん、どんなご機嫌のきみでも素敵だけどね。
動植物にとっての恵みの雨。
きみは癒し。僕だけじゃなくて皆の癒しなのはちょっと妬ましいけど。
きみがいないと生きて行けない。
気象病にだって負けるもんか。

（410文字）

こんにちは。
今回のお題を書くに当たって「てるてる坊主」を検索し、そこで初めて、てるてる坊主の正しい作法は顔を描かずにのっぺらぼうの状態で吊るして、叶ったら顔を描くということを知った羽根宮です。

たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】に参加しました。
お題は「てるてる坊主のラブレター」です。
甘口のお題だそうです。

文学フリマの前までは、表のお題と裏のお題にできるだけ参加しようとしていたのですが、最近はどちらか片方しか参加できていません。
どちらも参加できない週もあったりして、ペースを取り戻したいなと思っています。
まあ、気候的な体調不良からの意欲ダウンみたいなのはよくあるし、文学フリマで頑張った揺り戻しみたいなものも、もしかしたらあるのかもしれません。
あ、あと昨日が新月だったのですが、満月と新月の時に体調を崩す人もいるようなので、そういうのも今度チェックしてみようかな。

読みたい本がたくさんあります。
書いていない読書記録もたくさんあります。
書きたいお題も色々あります。
楽しみながら参りましょう。

今までに【毎週ショートショートnote】に参加したものはこちら。

毎週ショートショートnote｜羽根宮糸夜｜note

てるてる坊主を逆さまに吊るすと「ふれふれ坊主」になることは知っていましたが、黒い布や紙で作っても「ふれふれ坊主」になるそうです。
白で作るてるてる坊主を白と真逆の色で作ると、真逆のことを願うことになるからだとか。
これ、わりと知られていることなのかしら。
羽根宮は知りませんでした。

読んで下さってありがとうございました。
羽根宮でした。