彦星誘拐【毎週ショートショートnote】
七月七日。
雨が多いはずのこの日。
今年は37度を超える猛暑となった。
……太陽、本気出しすぎだろう。
駅横にある広場にはテントがいくつか並び、飲食物やハンドメイド作品が販売されるマルシェが開かれていた。
ここでは月に一度、地元活性化のために市が立つ。
地元密着型ヒーローの簡易的なショーもあり子どもにも人気がある。
駅横で人通りもあって、いつもそこそこ賑わっている。
……のだが。
直射日光。
体温を超える気温に高い湿度。
ショーが行われる簡易ステージに並べられた椅子には誰も座っていない。
今回は七夕と重なるため、短冊を書くスペースや飾りを作るワークショップブースなども用意されたのだが、閑古鳥が鳴いている。
ショーも七夕を絡めた特別公演のはずだが、何やら本部が慌ただしい。
「彦星が来ません!」
あまりの猛暑に彦星の役者が逃げ出したらしい。
「どうします?」
「今からでは代役も探せません」
「……仕方ない、彦星は悪の組織に誘拐されたことにするぞ!」
(410文字)
こんにちは。
七夕の日は特に七夕らしいことをせず、猛暑の中で三時間ちょっと外に立っていた羽根宮です。
当たり前のことを言います。暑かったです。
たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】に参加しました。
お題は「彦星誘拐」です。
誘拐された彦星は助け出されるのでしょうか。
アクターが来ていないのに。
臨機応変、アドリブ力。大切です。
瞬発力が試されますね。
誘拐されるなら織姫じゃないかという意見もあるかもしれませんが、そうはいかないのです。
なぜならお題が「彦星誘拐」だからです。
今までに【毎週ショートショートnote】に参加したものはこちら
なんとか織姫編に繋げたいなと思っているのですが。
土曜日までに書けるでしょうか……。
日曜日までに3冊読みたい本があるんですよね。課題本が。
頑張ろう。
読んで下さってありがとうございます。
七夕の日は素麺を食べれば良かったなと今さら思っている羽根宮でした。