ワークライフバランスの、目的は?
働いて重要な案件があると週末も考えてしまう。あ、あれも確認しないと、あの件はだれだれさんに聞いて、こうしよう、、、。そんなことがとめどなく頭の中をめぐってくることもある。そんな中、巷では輝かしい言葉が流行っている。そう、それは”ワークライフバランス”だ。
仕事とプライベートを両立し、満足した日々を送ること、これが、ワークライフバランスの本当の意味だと思う。だから、残業規制をして、やりかけのしごとが残る状況になったり、本当はやらなきゃいけないときに、仕事ができないことは、本当は当の本人にとっては、結構不幸になっているケースも多い。なぜなら、仕事をやらないことによって、ライフに大きな影響を与えてしまうからだ。
言葉が先行し、そもそもの意味を考えなくなることはよくある。例えば、グローバルという言葉もそうだ。色んな企業が、弊社はグローバル化を目指します、とこのカタカナ語を掲げ、どや顔でアピールしたりしている。そんな企業の海外拠点の社長を見ると、現地人であり、現地化を進めています・・・なんてちぐはぐな説明になる。日本の役員リストを見ると、本社役員は全員日本人なんてこともざらにある。グローバルのそもそもの意味は、出身地にかかわらず、どこでも活躍できる・・・といったニュアンスだと思う。だとすれば、だれがどこに働いても結果が出る仕組みがあるべきだし、現地化が本当に必要なのか?という点については、”グローカル(グローバル+ローカルの造語)をベースに議論を進めていかなければならないのでは?
そもそもの目的、どうなりたいか、どういう意味で言っているのか、という点を忘れてしまうと、議論は空虚なものになる。