NASAから学ぶ。(「世界最高峰の頭脳集団NASAに学ぶ決断技法―不可能の壁を破る思考の力」)

「わからない」に、逃げない。NASA×MIT×スタンフォードの天才たちの思考の方程式を完全体系化。

こんな紹介文に魅せられて、この本を読んでみることにしました。

「わからないことだらけ」の世の中で、「不確実性がたくさんある世の中」で、私たちはどうやって生きてゆけば良いのか。

そんなことを考えながら、この本を読み進めました。

印象的だったのは、不確実性に関する向き合い方。その方法について、引用してみます。

不確実性に対する向き合い方には大きく2つが考えられる。ひとつは、どうせ不確実なのだから何をしても仕様が無いので、将来起こることをそのまま受け入れようという姿勢。もうひとつは、逆に、何が起こるか分からないなら、何が起こっても対処できるように予め準備しておこうという姿勢。

前者は、楽観的アプローチと言えそうです。楽観的なことは、一見すると全てよさそうに見えます。しかし、実際はあるがままに受け入れて生きるだけなので、問題が起きた時の対処は難しいでしょう。

後者は、悲観的なアプローチでしょう。あらゆる可能性を想定して、何が準備出来るのかを考える。もちろん、それが完全になることはありませんが、少なくとも、どの範囲で問題が想定内だったか、判断することは出来ます。

日々の生活の中で、起こったことを受け入れる楽観的なアプローチはもちろん大切です。しかし、それ以上に、「何か起こること」を想定して、準備しておくことは、日々のストレスを軽減してくれると思うのです。


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