time is money とは
時は金なり
時間を無駄にするなよ、という意味で使われている定番のことわざですね。
大学病院の無給医問題が報道されています。一般企業で働く人からは考えられないことかもしれませんが、正直医療業界ではあるあるのハナシすぎて何をいまさら…という感じです。
大学病院、それは医療界最大のブラック企業 (あくまでも私見)
都心の病院はさすがに企業意識が高いので、勤務時間の管理や残業代の意識もまだマシですが、地方の大学病院ともなるとまず勤務時間自体把握していない(出退勤の記録システムがない)ので、働きすぎに対するチェックが全くない状態が生まれています。少なくとも私がいた病院はそうでした。そんな状態で休日出勤もこなしていく医師たち、無給医さながら無休医たちの尊い労働のうえに成り立っているのが大学病院という組織だと思います。
幸い私は日々のサービス残業をのぞけば、無給という事態にはならずに生きてこられましたが、同期の中には無給医であり無休医の時代を生き抜いた猛者もいました。
その時代に同期が唱えるように言っていた言葉があります。
私のこれは仕事じゃない、今はあくまでも勉強させていただいている立場だから…
美談ですね、美談という名の洗脳に近い。無資格未経験者OKのアルバイトだって初日から時給が発生しますよね?6年勉強して取得した国家資格、それを無給で使うなんて本当にバカげている。
日本では、先生と呼ばれる仕事につく人の自己犠牲の精神を称賛もしくは当然視する文化があると思いますが、そんなのもう昔の話にしてくれよそろそろ。もう令和だよ。
給料はあくまでも労働の対価、新人だろうがベテランだろうがその人の労働によって利益がでているのなら相応の対価が支払われるべきです。
もちろん大学病院自体を悪く言っているわけではありません。大学でしかできないこと、学べないことがあるのも確か。でもそこに胡坐をかいて、無給で使うなんてやっぱりおかしい。そしてなにより、そんな時代を生き抜いてきた先輩たちが、また同じことを下に強いる状況が大学にはあります。強いるという表現はちょっと強すぎるけど、俺たちもそうだったからお前もがんばれよ…なんていう感じで脈々と受け継がれていってしまうのです。
まぁ医療系って割と裕福な育ちの人が多いから、無給でもべつにそんな困らないって人が多いってのもあるとは思うんですけどね。うちは余裕ないんで無理でしたけど。
そんな葛藤を抱えつつ数年勤務したのち、大学を退職した私が次の職場を探すうえで最重要視したこと、それは
自分の時間を安売りしない
ということでした。1日は24時間。これはいくらお金を積んでもどうしようもないことです。この24時間をどう使うか、どう使えるのか。自分のキャリアを加味した時給の相場を冷静に計算して、それを最大限に利用できる働き方を模索しました。その結果、常勤と非常勤のメリットを上手に得られる今の職場にたどり着き、自分の時間も収入も倍以上(前職の時給は都心のコンビニくらいなのでお察し)になりました。
終身雇用が神話となり転職や副業が当たり前となっています。こんなに自由に働き方を選べる時代がきました。時間は有限ですが可能性だけは無限大です。
時は金なり
みなさんは自分の時間を最大限有効利用できていますか?そんなことを考える間もなく日々が過ぎていく人も多いと思いますし、そもそもこのnoteの内容自体ちょっと自信過剰?何様??と感じる人もいるかもしれません。
でも日々こなしていく作業のなかで、自分のキャリアは確実に積みあがっています。そしてそれをもっといい条件で欲しがっている人は、探せば意外といます。一般的に8時間、すなわち1日の1/3は労働時間です。より良い環境を探すことは、よりよい人生を探すこと。
誰のものでもない私の時間を大切に、楽しく生きてきたいですね。