(2023年1月31日更新)
井伏鱒二の「山椒魚」の感想文や作品解説をググった流れで見つけて読んだ太宰治の「『井伏鱒二選集』後記」は、私にしてはスラスラ読んだ。体調と目の冴え具合が見事にハマってか、話を聞くスピードで読み下せた。from青空文庫。
第四巻の旅と鱒二の話が興味深かった。降りる・観念すること、金と情熱を浪費しない行為、動かない美学というようなものについて。終わりの方の、フッ軽に動くことへの礼賛と逆に動きのないことへのナンセンス扱いは、社会的に盲目なほど信じられているが~、みたいな一文が印象的。今もだなあと。以下に一部を抜粋する。
ところで太宰の遺書には鱒二disがあったらしいが、一体何があったんだろう。諸説あるらしい。