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ダイレクトトレードのエルサルバドルコーヒー・テイスティングイベントを行いました。
こんにちは。いつもnoteをご覧いただきありがとうございます。品質管理部の佐藤です。
今回はダイレクトトレードで買い付けたエルサルバドルのカッピングイベントのレポートになります。
私たちが店舗でも主力商品として取り扱い、また生豆の販売もしているエルサルバドルコーヒーの魅力をより多くの方に知っていただきたく、名古屋を始め、仙台、札幌とテイスティングできるイベントを開催させていただきました。会場をお貸しいただいたQ.O.L COFFEEさん(名古屋)、KEYAKI COFFEEさん(仙台)、THE RELAYさん(札幌)。本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます
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たくさんの方にエルサルバドルのコーヒーを飲んでいただき、皆さんの反応からエルサルバドルの銘柄について気づいた点が3つほどありました。
ひとつめはロマパチャ(農園)が人気。
ふたつめはゲイシャ品種はやはり人気。
みっつめはパカマラ品種は刺さる人には刺さる。
ひとつめのロマパチャは、パカス品種のナチュラルプロセスのコーヒーです。実のところ、私が飲んだ所感としては、生産処理の過程で発酵が少し進みすぎて若干のアルコール発酵、酢酸発酵に入っているような印象を持ちました。しかしながら、このふたつの発酵が加わることでフレーバーの揮発性が向上し、ナチュラルプロセスらしいベリーやアプリコットのようなフレーバーが明確に感じらるコーヒーになっていました。これが酸の印象も損ねることなくまとまっているので、綺麗で分かりやすい味わいが、どの会場でも人気を得る銘柄になった理由かなと思いました。
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ふたつめのゲイシャ種が人気というのは、やはり華やかなフレーバーによるものに由来すると考えられます。ゲイシャ種には特有の華やかさと綺麗な味わいというのが共通してあると私は感じています。
「品種特有の華やかさ」と「綺麗な味わい」のふたつの組み合わせは、ひとつめにあげたロマパチャと同様に揮発性+綺麗な味わいの組み合わせで、ゲイシャ品種はプロセスに頼ることなくこの組み合わせを実現している品種なんだなと改めて感じました。人気があるのも良く分かります。
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そして最後にパカマラ品種は刺さる人には刺さる。ということ。
パカマラ品種はパカス品種やゲイシャ品種に比べると揮発性という点では少し後れを取り、また明確さや派手さの点でも劣るので、味わいの分かりにくさが少なからず感じられてしまうという印象を持ちました。
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ただ、綺麗な味わいがあり、酸味や甘味という味の濃さという点では上記のふたつの品種を凌駕していると感じています。そのため、華やかさやフレーバーの明確さももちろんですが、味わいの濃さに注力している人に人気がある品種だという気づきを得ることができました。
まとめ
エルサルバドルのコーヒーをテロワールで捉えてみると、揮発性という点で恵まれず、フレーバーの分かりやすさにおいて少し乏しいという印象です。エルサルバドルのコーヒーの知名度がまだまだ低いという問題点は、この分かりにくさによるものだなと思いました。ただ味わいの濃さという点では優っている印象で、このポジティブな面をどれだけプレゼンテーションできるか。ということがこれからの私たちの課題に感じています。
また発酵プロセスが発展することで、エルサルバドルのウィークポイントを改善できるというのを、ひとつめのロマパチャ パカス種の事例から教わりました。
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テロワールの特徴でもある味が濃いという点は、発酵プロセスに必要な糖分などが多く含まれていることを指し、そこから発酵で揮発性を作っても持ち堪えるだけの甘味があることがわかります。それは、発酵プロセスが発展すればするほどフレーバーのわかりやすさが向上することを指し、それがエルサルバドルの魅力をわかりやすくすることに繋がります。
これから、発酵プロセスによりフレーバーのわかりにくさというウィークポイントを改善することで認知が広がるとともに、エルサルバドルに注目が集まると信じています。注目さえが集まれば、エルサルバドルの最大の長所である味の濃さという点に気づく人も増え、より多くの方にエルサルバドルコーヒーをお楽しみいただけるようになると信じています。そうなることを信じ、微力ながら布教活動していきたいと感じた2022/23年でした。
さいごに
公式noteをご覧いただきありがとうございました。
エルサルバドルのコーヒーは生豆でも販売しています。
ご興味ある方はオンラインストアも覗いてみてください。
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