時転車の旅〜Day. 3:鏡の使者〜|ワンダリング・ノート -PIXEL-
ライス:さて、今日はもう店仕舞いだな・・・ん? 誰か来たぞ?
ライス:すみませんが、今日はもう閉店なんです。あいにく、このお釜が空になってしまいまして・・・。
XX:続きは明日か? それは残念だ。いつからここに店を出している?
ライス:いつから・・・? この公園が作られてからですが、何か?
XX:そうではない、お前がこの店で働き出したのはいつからか? と聞いている。
ライス:・・・私が、ですか? 失礼ですが、それは一体どういう事でしょうか?
XX:「鏡の世界」の住人が、なぜこんなところで店番をしている? まるで誰かが来るのを見張っているようだな・・・ん?
ライス:・・・その声、貴様は「ダン」か? やはり「釜婆」のいう通り、ここに現れたか。
ダン:くたびれた婆さんやお前の事など、どうでもいい。問題はあの「小僧」がどこへ行ったのかという事だ。このピクセルの世界では、お前もそんな姿になってしまっているな?
ライス:久しぶりに見るが、ダン・・・お前だって同じだろ? 「鏡の世界」を追い出された気分はどうなんだ、え?
ダン:ふん、無駄な筋肉バカが・・・もう一度聞く。あの小僧「トム・ホーソーン」はどこだ?
ライス:探してどうするんだ? 貴様が「永霊鏡」に追放されたあの時、一緒に持ち出した『ゴールデン・アックス』なら、既にここにあるぜ?
ダン:何だと? なぜお前が・・・それを持っている!?
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