明日の種をまく 045_20231021
まごの手
痒い
痒い
かゆーーーーいっ!!
誰か背中を掻いておくれ~
そんな時、役にたつのがじいちゃんの手
私は昔っからおじいちゃんに背中をかいてもらっていた。
少女時代を経て、段々おじいちゃんに頼みにくくなり、手にいれた最強のアイテム、それが「まごの手」
うちは逆だったな~
おじいちゃんの背中を掻いてあげた記憶はないが、とにかくおじいちゃんには世話になった。
今愛用している「まごの手」は多分20歳前後の時に買ったものだからおそらく30年来のものだ。
最近、やたら背中が痒くて、使用度が高まっていた。
背中を搔きすぎて、背中が傷だらけ。
ネコにでも引っ掻かれましたか?というような引っ掻き傷が数か所。
肩のところにイボみたいなものも出てきて、カサブタになっていて痒い。
夫に背中を見せると「これはひどいな」というので、皮膚科に行ってみた。
イボはイボではなかった。これもただの搔き傷だった。
「背中はどうやって洗っていますか?」と聞かれた。
「ナイロンタオルでゴシゴシしています」と答えた。
「それですね」
はぁ?どういうこと?
私はナイロンタオルが大好きだった。
「ふつう」のではもの足りなくて「かたい」のが好きであった。
それでゴシゴシ洗うと気持ちがよい。
小さい頃からずーっとナイロンタオルだ。
テレビのCMなんかで、女の人が綺麗な腕を出して、その腕をふわっふわっの泡で「すべすべ」と洗っている場面が出る。
ボディシャンプーの宣伝。
私は同じボディシャンプーを使って、泡立てるどこか、どこかのおやじのごとく「ゴシゴシ」と洗っていた。
旅行先のホテルに設置されているアメニティは気に入らない。だって、タオルがやわらかくて、ゴシゴシできないんだもの!いつも家からのものを使ってましたよっ!
それのどこが!
どこが・・・いけないというのですかぁ~~~(泣)
先生「うぉんのすけさんの場合、そのゴシゴシで肌に傷を作って、その傷が治ろうとして痒くなり、その痒い部分をまた手が掻いて・・・の悪循環を起こしているみたいですね」
ショック。。。
そういうことだったのかぁ。
だって、ゴシゴシは気持ちよかったのに。。。
家に帰り、すぐにナイロンタオルを捨てた。
石鹸を泡立てて、その泡で背中を手で洗うったって、届かないんじゃん!
むしろ不衛生?
「先生、手が背中に届かない場合はどうしたら・・・?」
先生は私を小ばかにしたように、ふっと笑い「柔らかいスポンジタオルか手ぬぐいをおつかいになってください」
50歳になって初めて、背中の洗い方を教授される。。。
痒み止めの飲み薬と背中の傷の塗りぐすりを処方してもらった。
薬局に行くと「背中に薬を塗る用のまごの手」が売っていた。
思わず買ってしまった。450円。
でも結局、夫に薬を塗ってもらう。
おじいちゃんの手でもなく、まごの手でもなく、夫の手。
最強である。
タイトル画像は、仲良くさせていただいているnoterさん温水温(ぬくみず ゆたか)さんの作品です。