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深みのあるnote記事とは何かについて考えてみた

noteを始めて4か月ほどの弊社。最近の悩みはPV数が伸びないこともさることながら「もっと記事に深みを出せないだろうか」です。

メルマガを転用した1000文字程度の記事なので、短すぎて深み以前の問題かもしれませんが、長く書くだけで解決する話とも思えません

今回は、記事の深みを出すにはどうしたらいいかを考えてみます。


■記事の深みとはなにか

まずは要素を掘り起こすために、「これ、深いな!」と思った記事を研究してみました。

研究対象にさせていただいたのは、こがねんさんのこちらの記事。

どうして深いと感じるのか、考えて読んで考えて…を繰り返した結果、3つの要素が見つかりました。

1. 絵(トピック)が複数ある
2. その絵に厚みがある
3. しかも予想外の展開がある

この3つの条件を満たせば、深みのある記事になるのではと今のところ考えています。

ひとつずつ見ていきましょう。


■絵(トピック)が複数ある

ここでいう「絵」とは、記事の中にあるトピックのこと。図解やイラストのことではありません。

ひとつの段落の中で描かれるトピックを1枚の「絵」に見立てました。見出しと考えてもOKです。

この見立てでいくと、こがねんさんの記事は以下の5枚の絵からできています。

コメント 2021-11-12 113028

リモートワークのチームビルディングには
「補助線となるフレーム」が必要だ!
  ↓
補助線となるフレームとは「GRPI(グリッピー)」。
わたしは「GRPI原理主義者」w
  ↓
GRPI最強と思っていたけど、どうもそうじゃなかった
  ↓
GRPIの前に圧倒的な対話量が必要だった!
図にするとこんな感じ。
  ↓
この図、よく見ると太巻きやないか!(オチ)

この絵がもし2枚や3枚だったら、あっけない印象になり記事の深みにはつながりません。

流れを追っていくと3枚目で展開が変わり、4枚目からじわじわ深くなっていく。5枚目はオチですが、これはこれで読者の満足度を高めて「深み」を増すのに一役買っているのがわかります。

「理屈っぽい話だけじゃないんだぜ」という一面を見せることでキャラも深みを増すという好循環が生まれております。


■その絵に厚みがある

さらに1枚1枚の絵に厚みがあるのも特徴です。

厚みは「簡潔で丁寧な説明」と「自身の体験や考え」からできています。

コメント 2021-11-12 114302 (2)

「簡潔で丁寧な説明」は読んで字のごとくです。元記事を読んでいただければわかりますが、短い文と図解、箇条書き、文字装飾などを使って、過不足なく説明がされています。

読んでいて「文字が多くて疲れる」と感じる人はまずいないのではないでしょうか

「自身の体験や考え」はどのトピックにも必ず挟み込まれています。たとえば「GRPI最強と思っていたけど、どうもそうじゃなかった」のところでは、各職場からの声や実際になされた取り組みなど、現場を知っている人ならではの記述があります。

読む人も話がイメージしやすくなり、ストーリーとして記事を追っていけます


■しかも予想外の展開がある

いくらストーリーがあっても、予想通りの話ではおもしろくありません。自分が考えてもいなかったことが出てくるから「深い!」となるわけですよね

こがねんさんの記事では、GRPIが出てきて以降は読者の予想を裏切り続けます。(わたしはGRPI知らなかったので、2枚目から「!」でした)

コメント 2021-11-12 115230

じつはGRPIが最強じゃなかったり、GRPIの弱点を補完する「対話」が出てきたり。そして最後はオチの太巻き。チームビルディングの話が太巻きに着地するとはだれも思っていなかったはず。

これだけ往復ビンタで裏切り続けてもらえたら、読者はもうおなか一杯。満足して口にようじをくわえ、のれんをくぐって帰っていく姿が目に浮かびます


■深みのある記事ってつまりコレか!

ここまでのイメージをまとめると、こがねんさんの記事は、まずキーイメージになる絵が5枚あって、

その間に自身の体験や考えの紙がいっぱい挟まった厚い紙の束。これをめくると読者の頭の中で絵が動いていくという感じです。

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それにしてもこういう紙の束って、意味もなくめくりたくなりますよねー。 

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ん???

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おお! これは! 昔懐かしパラパラ漫画じゃないですか!

複数のキーイメージの間に実体験や考えを挟み込んでユーザーの頭の中で絵を動かしていくことで、記事の深みを実現する。これまさにパラパラ漫画ということですね!

・・・と、こがねんさんの記事のオチのオマージュがやや強引に決まったところで、終わりにさせていただきます。

オマージュの元ネタが気になったあなた、ぜひ本家の記事も読んでみてください。

弊社は複数人のスタッフが記事を執筆していますので、いきなり深い記事にはならないかもしれませんが、この記事で目指すところはわりと具体的になったと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございましたー。

この記事を書いた人
加藤久佳(かとうひさよし)
note編集担当。「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」でマーケティングをやってます。

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