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アップルパイの中身

 3年前、焼き林檎にハマった。元々アップルパイの中身が好きで、アップルパイの中身だけ食べたいと思ったことがきっかけだった。

 林檎を切って、バターと炒める。そこに砂糖とシナモンをババっと入れて、さらに焼いていく。するとこんがり焼き色が付いてキャラメルでコーティングされた林檎が出来上がる。最後にまたシナモンをふりかければ、私好みのアップルシナモンが完成する。林檎の皮はついたまま。ペクチンは大事。

 生の林檎よりもこうして食べる温かい林檎の方が好きで、ここ毎年秋冬はしょっちゅうアップルシナモンを食べている。パンに乗せたりアイスを乗せたりクレープで巻いたり。もちろん出来立てをそのままで食べるのが1番美味しい。

 生のシャクッとした食感ではなくて、熱を通してゴリっとなる柔らかい食感。そして口に広がるジューシーな果汁。これがたまらなくて病みつきになる。シナモンの風味も大好き。

 特に秋映で作ると美味しい。今年はまだスーパーで秋映を見ていないため、トキ、シナノスイートで食べた。どれも美味しくてあっという間に胃の中に。

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 アップルパイ作りも今年で3年目。

 作っていて1番楽しいのは、林檎をふつふつと煮詰めていく時間。ジュクジュクと黄金色に溶けた砂糖とバターの中にシナモンをまぶした林檎を入れて、カラメルと絡める。熱されていく林檎の様子を観察していると、だんだんと林檎の気持ちになれるのだ。

 林檎ちゃんの、「今だよ〜ひっくり返して〜」や「もう上がりたいっす〜」が聞こえる。

 まあ冗談だけれど、実際 林檎達のグツグツした音は最高の癒しであり、艶々と照りゆくその光景は絶景である。 

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 この日は紅玉で作ってみた。甘酸っぱい味わいが残り、他の林檎にはない王者の風格。さすが、値段がお高いだけあって別格の美味しさであった。レベチだレベチ。  

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 調子に乗って熱を通しすぎてしまった。おかげで林檎はとろっと柔らかめになってしまったが、これはこれで美味しいアップルパイになった。

 今年はタルト・タタンにも挑戦したい。毎年レシピをいくつも探してはみるものの、精査できずにいた。なんせ一度に多くの林檎を使うから、失敗はしたくない。

 タルト・タタンを作った際には、またnoteに書きたいと思う。

 以上、私の林檎偏愛レポートであった。

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