水風呂の冷たさ感じるためのサウナ…
サウナがスキなヒトが増える傾向は…
40年近くサウナに通っている
小生のような古典的サウナファンにとっては驚天動地の心境だ。
昔は…
30年以上前だが…
サウナは怪しい紳士の集う
社交場であった。
とある呉の峠沿いにある
「サウナ装備」の銭湯では
3件隣りにある組事務所のお歴々が
サウナに常駐し
「あんちゃん最近ご無沙汰じゃったのう」と…
菅原文太バリの呉弁で
…
牢名主のような先客から
ドスの効いた挨拶を賜わった。
少し常連の小生は「サウナ仲間」として
着席指定が提供された。
会話も無い無言の灼熱空間は
背中の絵画展覧会場として
絵を背負っていないカタギの
居場所が無いようでいて…
「自衛隊さんは彫り物ご法度じゃけえ」と理解力の高い渡世人と
不思議な共存空間であった。
飲み屋とサウナでしか出逢わない
彼等を
「必要以上に忌避しない」
呉という街のおおらかさが
十年近く住んでやっと理解できたような気分であった。
小生は「カタギをいじめる」その筋の方は外道だと理解している。
シノギを削る世界ではキレイごとでは成立しないだろうと…でも
呉の海自には「その筋のと渡り合える先輩」が少なからず存在した。
小生に仕事のイロハを叩き込んでくれた上司と…夜の街で飲み歩くと…
「その筋の方が…」上司へ最敬礼していた。
上司の奥様はクラブを経営しており
「嫁がカタギじゃないけん」とその上司は言っていたが…上司もそれなりにの御仁だったようだ。
サウナで…背中絵の展覧会は随分見ていない。
関東では…上京してはじめて暮らした城北の某所で拝んだのが最後だと思う。
広島でも…スーパー銭湯は彫り物禁止の店がほとんどなので…峠の銭湯で…
とある御一家の皆さん以外は
遭遇する事もなかった。
社会は規範が行き渡り…
「水風呂に入る前に汗をちゃんと流して」と
当然の事が…案外守られない傾向にある。
峠の銭湯で…怖いおじさんやお兄さんは
「水風呂に入る前には汗を落としてから入らんといかんじゃろう」
とカタギの子供やいちげんさんを叱っていた。
それが恫喝やパワハラだと言うなら…
仕方がない。
「叱り方」にも流儀が存在し…
「威圧的な口調で他者を恫喝」すれば
渡世人の彼等は排除される。
それが法律であり社会規範だ。
ただし…
「一般的な社会人としての道徳」
を無視するカタギの衆が
非道徳的な行為を正当化できないのは当然だ。
県知事という地方機関の頂点にたった人物が
「道義的責任の意味がわからない」
そんな発言を堂々と公開の場面で主張する光景を…兵庫県の渡世人は歯痒い思いで眺めただろう。
彼は兵庫県公安委員会の親玉だ。
ヤクザ者は法律と道徳という二重の縛りで責めを受ける。
カタギの知事が…道徳を軽んじる県で…どう落とし前をつける…
警察の活動は誠に居心地が悪い。
「人を殺してはいけない」と
法律には記載されていない。
道徳の領分まで明文化しないのは英米法の根幹だ。
「人を故意に殺傷した者は〇〇の罪」というのが近代的な刑法だ。
神聖な水風呂を穢れた汗をすすがず入る者
を指導すれば…苦言を呈したほうが処罰されそうな昨今だ。
渡世人が大手を振って幅を利かすサウナが良いとは思わない。
銭湯賃が平等である以上
「水風呂を愉しむ権利も四民平等」だ。
ただし…「こわいおじさん」
が消滅した社会は
「ウソつき」が幅を利かす社会となりつつある。
「ウソをついた」と
小生を散々叱った両親や先生.先輩方を
名誉毀損で提訴して良いと言うなら…
小生のような…
「どうしようもない大人」
だらけの日本が誕生する…
既にウソつきを叱るハラスメントが
成立している公算が高い。
サウナは水風呂のためにある。
水風呂がないサウナ…
水風呂の水が冷たくないサウナは…
価値が下がる。
そのせっかく冷たく維持された神聖な水を穢す輩を…注意できない社会は…
おままごとの世界…実社会のフリをした…
未成熟の大人社会だ。
ヤクザは怖い…モンモンはキライだ。
でも無法者を咎める気概を失ったら…
規範意識は崩壊し道徳は踏みにじられる。
せめて…次の知事は…非合法には法の理念で勧善懲悪…
そうでなければ
「水風呂で整う」事ができない。
水風呂のためなら…ヤクザも怖くない…
正義をつらぬく。
家の風呂では整うほどの低温は得られない。
水風呂のために仁義を果たすなら…本望だ。
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