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心強かった大部屋

私 浸潤性小葉癌のお話です
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手術

ホントに早い段階で見つかり、リンパへの転移もなかった。

ステージ2Aで、部分切除での手術だった。
それでも細長い部分(ガン)が思いのほか、伸びていたらしく、部分切除ギリギリのラインまで伸びていた。

先生から
「手術してみて癌の部分が広がっていたら全摘に変えます。でも手術中、本人は麻酔していて確認が取れないので、ご主人に判断の了承いただきます。」
と、伝えられていたので、私は全摘の覚悟もして手術に入った。

術後、先生から部分切除で手術を行なった事、部分切除にしたけど、断端は10mm取れなかった事を伝えられた。
切除部分の断端は通常10mmと言われているみたいだけど、なにせ私は、切除部分ギリギリだったので3mmしかなかった。

「全摘じゃなくて大丈夫だったのかな。。」
と思っている私の気持ちが伝わったのか、

「断端3mmだけど、大丈夫!ないと思うけど(7mmの中に)、万が一の事があるからブースト5回追加するからね!通常は放射線25回のところ、断端部分に追加するから大丈夫!」
と、私の不安を取り除いてくれる様に丁寧に話してくれた。
7mmの間に癌細胞がないとは言い切れない為、放射線治療は通常25回にブースト5回がプラスされて放射線治療は合計30回行う事になった。

すぐに全摘にしないのは、女性にとって胸がなくなる事の重大さをA先生は大切にしてくれていて、もちろんガンの種類や進行度もあるけど、残せるものなら残してあげたいというA先生の気持ちが、こちら患者側まで伝わってくる処置だった。

あらためて、少しでも病院に来るタイミングが遅かったら、全摘だったんだなぁ。と、ホントに考え深かった。

大部屋

術後1日はICUで過ごし、その後病室へ移った。私は4人部屋の大部屋で、皆さん乳がんの患者さん達だった。

大部屋に移り、水分とってOKになったけど、痛くて力が入らず、ペットボトルのキャップが開けられなくて、どうしようかなぁ。。と思い、

「ナースコール呼ぼうかな?」

と思ったが、ナースコールのボタン押すやつが、ベッドの上に設置されたままで、まだ起き上がれない私にはどうする事も出来ず、途方に暮れていたら、手術から数日経って回復されて来ていた私よりも若い方がすぐに気がついて、

「キャップの蓋、開けられますか?開けてあげますね!」

と、開けてくれました!そして、ナースコール呼ぶボタン押すやつも、

「あぁ!これじゃ取れないですよね!手元に置いて行くの忘れちゃったのかな?」

と、手元まで下ろしてくれました。そして、

「全身麻酔で気管挿管したから喉が痛くなるんですよね。良かったら飴どうぞ!」

と、ご親切に飴までいただきました。
ホントに、気管挿管の後は喉が痛くて、飴は必須なんだなぁー!と、今後の入院生活にもとても役立つ情報をいただき、とにかく、先に手術を受けた方からの助言は本当に有り難かったし、年配の方とのお話も心強くて、皆さんそれぞれ頑張ってるんだなぁ!と、とても励まされた思いでした。
私は大部屋で良かったなと思いました。


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