18-1 能登半島地震 ボランティア報告 志賀町 輪島市 令和6年9月7日
7月にコミュニティマルシェへ行った時にとやま311ネットのSさんに声をかけていただき、とやま311ネットの活動に参加しないかとお話がありました。
とやま311ネットは輪島市を中心に災害廃棄物の搬出だけでなく、炊き出しや慰問屋台、イベントなど多彩な活動をされていたので注目しておりました。
9月になってやっと予定が空いたため、2か月近く経ちましたが、Sさんと連絡をとり、9月7日、8日の富来の災害廃棄物搬出および門前町への慰問屋台に参加申請をしました。
とやま311ネットさんは2日連続の活動することが多いのですが、毎回能登富山間を日帰りしているとか。私は一泊二日で富来または門前にて車中泊を計画しているとSさんに相談したところ、知人を紹介するとおっしゃるので、私は二日間の宿泊準備をしました。今回は屋台もあるのでいつもの作業着&熱中症対策に加えてカジュアルスタイル&エプロンを用意。
とやま311ネットの拠点に6人が集まり、車3台で出発。男性5人、女性は私のみ。
さて志賀町の富来にあるボランティアセンターは6月28日以来です。2か月ぶり。とやま311ネット6人が1チームとなり、1軒のお宅を担当することに。3台の軽トラックに2人ずつ乗り込みます。私はWさんという防災士の方とバディとなりました。今日の最高気温は30度の予想。
Wさんがポツリと…。「はずれの車でしたね」
「何がですか?」と私。
Wさん「この軽トラだけエアコンなしでした」
私「ガビ~ン。私たち二人とも扇風機付き作業着をしているからこの軽トラになったのでしょうか?」
Wさんは長袖ブルゾンタイプの扇風機つき作業着、私はベスト型です。
軽トラ3台のキャラバン隊は被災したお宅に向かいます。
このお宅は3台で3往復したところ、完了することができました。
ボランティアセンターに戻るとお昼になりました。道の駅とぎ海街道にとやま311ネットチーム全員で訪れました。ここも前回6月にランチを食べた場所です。買い物や食事、休憩に便利。道の駅の駐車場に新規のたこ焼き屋などの店舗ができていました。被災した方へ店舗を貸し出しているようでした。
Sさんが、「ここのさざえ飯はすぐに売り切れてしまう。今日はまだ残っているから食べるチャンス」というので、私も買う事に。
さざえ飯と能登豚のメンチカツでランチにしました。
午前中に1軒仕事を終えたので、午後から追加でもう一軒。
海沿いに北上。
2軒目のお宅は納屋の中の災害廃棄物搬出。納屋は内部はつっかえ棒や棚などで支えている状態。中の廃棄物を出して分別しながらトラックへ。私は雪見障子のガラス部分を取り外していると、だんだん他のメンバーの反応が鈍くなっている事に気付く。熱中症になりかかっているのではと「大丈夫ですか?休憩されたらいかがですか?」と話しかけると「少し水分をとってきます」とすまなそうに休憩しにいきました。
やはり炎天下での連続作業は気をつけないと…。
気になったのは、被災者さんに納屋から出て来た写真や賞状などをお見せすると「捨ててくれ」とおっしゃる事でした。思い出の品物のはずなのです。戦時中に表彰された賞状や写真もあります。後で気持ちが変わるかも知れないので、一応まとめてお渡ししました。
このお宅の作業は1度の廃棄で済み、一同ボランティアセンターに帰還。
さて、これで富来でのボランティア作業は終わり、輪島市門前町へ向かいます。Sさんは門前町の仮設住宅に支援物資を届けるのと打合せをするために行き、その後とやま311ネットのメンバーは富山に戻ります。私だけ、門前に宿泊して現地で明日は合流する予定。
富来から門前に向かって北上。海の眺めが素晴らしい。トトロ岩を通過。
赤い岩の赤神。鉄分を含むのでこんなに赤いのでしょうか?
さて、今日行動を共にした皆さんは富山へ帰還。私は紹介を受けてありんこの家に向かいました。
こども食堂の活動を令和6年3月から行っているありんこの家にお世話になることに。
既に私の他に門前でボランティア活動をしている方が3名寝泊まりしていました。3名の方はそれぞれ異なる他県より異なる分野のボランティアをされていました。一人は介護関係、一人は子どもの居場所つくり、一人は草刈りボランティアと。
ありんこの家は数名〜30名の地域の子ども達が利用。また数匹の猫が同居。
先に災害廃棄物を運んだ時のホコリを落としに入浴施設を紹介していただき、向かいました。
紹介されて行った入浴施設は、自衛隊の湯撤退の後、NPO法人が運営している施設でした。地元の復興した温泉施設の応援のつもりで来たのですが、門前町ではまだそのような施設は近場にはないのでしょうか。私は明日仮設住宅でイベントの手伝いに来たボランティアであることを伝えると入浴の許可をしていただきました。料金を払うというと必要ないと言われ、カンパしていくと言っても「お気になさらないで」と言われました。
夕飯をいただき、子ども達やボランティアさんとカードゲーム(配られたカードを組み合わせてグッとくるプロポーズの言葉を作った者が勝者になるというゲーム)をして(勝ってしまった…)、その後ボランティア同士情報交換したあと、外の駐車場にて車中泊しました。
明日につづく