知っておきたい子どものこと#18学校や放課後児童クラブでの子ども同士のけんかをどう叱ればいい?
学校や放課後児童クラブで、子ども達がけんかをしている。どのような対応をすればいい?ーそんな悩みを抱えている先生方や放課後児童クラブの職員の方々へ。子どもの声を受けとめる活動をしているよこはまチャイルドラインの対応の1つをご紹介します。
子どもの行動には理由があるはず
子どもを預かっているという仕事上、責任を感じてしまいますよね。人を傷つけたり、物を壊したりすることに対しては、一貫してやめるよう伝えることが大切です。しかし、子どもの感情があふれている状況では指導しようとする言葉は子どものこころには響きません。まず、けんかの理由をたずねてみましょう。
「なんでけんかするの?!」という言葉は一方的に怒られていると感じるので、「何かあったのかな?」と心配している思いを伝えた上で理由を聞くことが大切です。
相手を思いやる気持ちを育てる
理由を聞いて、子どもの興奮が落ち着いてきたら「そうだったんだね。相手はどんな気持ちでいると思う?」とたずね、けんかをした相手の気持ちを想像し、解決策を一緒に考えてみましょう。自身が思いついたことがあったら「私が相手ならこう思うかな?あなたはどう思う?」と提案してみることもできます。そして「相手がそう考えているとしたら、あなたはどうなったら気持ちが楽になるかな?」と聞いてみてもいいかもしれません。
普段から子どもとの関係性を築きましょう
けんかを通して、子どもが対人スキルや社会性を身につけるいいチャンスと捉え、おとなが介入しすぎることなく見守ることが必要です。
そのためには、普段から子どもが当たり前にできることに注目してほしいと思います。
例えば、よく遅刻してくる子どもに対して「また、遅刻なの?」と責めるのではなく、時間通りに来た時こそ「時間通りに来られたね」と声をかけ、できたことを認めてあげたいですね。
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