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椎骨のゆがみと重心
1 椎骨のゆがみ
椎骨とは、背骨の一個一個のことを
言います。
例えば、腰椎は5つの椎骨で構成され、
腰椎の一番上は第1腰椎、
一番下は第5腰椎となります。
腰椎が傾いたりローテーション
したりする場合、
腰痛やしびれが発生することが
多いです。
腰椎の横突起上がる側は、
椎骨同士をつなぐ深部筋が
引き伸ばされて過緊張し、
横突起が背部側に
ローテーションすることで、
筋肉や神経を引っ張って緊張させます。
![](https://assets.st-note.com/img/1737287687-uDZyl0g8JYb3h26rTxHEXdLf.jpg)
椎骨の横突起同士を結ぶ横突間筋棘突起と
横突起を結ぶ回旋筋横突起の上がる側が
引きのばされて緊張する
とくに、神経は引っ張られることで、
直径が細くなり、
血行が阻害されることで
しびれや痛みが起きやすくなります。
2 重心と腰椎のゆがみ
腰椎は5つありますが、
腰椎2番・4番は
重心側の横突起が上がり、かつ、
背面にローテーションする形でゆがみ、
腰椎1番・3番・5番は
非重心側の横突起が上がり、かつ、
背面にローテーションする形で
ゆがみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1737273606-CbO2TsfXPFyWoYjZU1AISJwp.jpg?width=1200)
腰椎の傾きと ローテーションになります。
どちらの椎骨
右重心タイプの場合、
腰椎2番・4番は右側の
筋肉や神経が緊張し、
腰椎1番・3番・5番の
左側の筋肉や神経が緊張します。
左重心タイプの場合、
腰椎2番・4番は左側の
筋肉や神経が緊張し、
腰椎1番・3番・5番の
右側の筋肉や神経が緊張します。
椎骨のゆがみは
4個飛びで連動するため、
腰椎2番は 仙椎1番・
胸椎2番・6番・10番と
同じゆがみ方を呈し、
腰椎1番は 腰椎5番、
仙椎4番、胸椎1番・5番・9番と
同じゆがみ方を呈します。
3 腰椎のゆがみと腰痛
たいていは、腰椎の横突起の上がる側、
背面側にねじれる側に痛みが出ます。
重心側は、腰椎2番、4番、
および仙椎1番、胸椎12番
非重心側は、腰椎1番、3番、
5番および仙椎2番、胸椎11番
の傍側が過緊張して痛みが
あることが多いです。
つまり、右側の腰が痛い場合、
右重心タイプは、腰椎2番、
4番の右傍側の緊張を緩め、
および仙椎1番、胸椎12番の
右側を緩めます。
左重心タイプは、腰椎1番、3番、
5番および胸椎11番
の右傍側の緊張を緩めると
改善されるのです。
また、左側の腰が痛い場合、
右重心タイプは、腰椎1番、3番、
および仙椎2番、胸椎1番の
左傍側を緩めます。
左重心タイプは、腰椎2番、4番、
および仙椎1番、胸椎12番
の左傍側の緊張を緩めると
改善されるのです。
うつ伏せになって 上前腸骨棘が
床から浮く方が重心側の場合、
4番および胸椎12番の重心側、
腰椎1、5番の非重心側
上前腸骨棘が床に密着する方が
重心側の場合、
腰椎2番、仙椎1番の重心側、
腰椎2番および
仙椎1番の傍側の緊張差を
整えていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1737286715-kryeGcYw7WQfqbURLS51V6zs.png)
重心側なら骨盤の閉じる側
非重心側なら骨盤後傾側になります。
4 三の圧を用いて椎骨を調整する
重心整体では、三の圧を用いて
椎骨調整を行います。
三の圧とは、
① 直圧 体表面に対して垂直方向に、親指の腹にて圧します
② 左右の圧 右重心は左方向に、
左重右方向に流します
③ 上下の圧 横突起の下がる側を上げ 上がる側を下げます
(重心側は息を吸いながら、非重心側は吐きながら行います)
最後に、横突起の下がる側を
息を吸いながら下げて、
横突起の下がる側を息を吸いながら
上げます。
最後に、親指を体表面から離します。
この椎骨調整は、
重心バランス整体の基本手技にて、
それぞれの椎骨の可動をつけてから
行うことで、スムーズに調整されます。
ぎっくり腰はもちろん、慢性腰痛や
腰椎椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症の
症状改善にも効果があります。