生の祝祭 『クラリネット五重奏曲』
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夏の疲れが溜まって免疫機能が低下し、心身の不調を覚える時期だ。
所謂「秋バテ」というやつだ。
そういう時は自然の中に入って新鮮な空気を全身に吸収し、森林浴と長い散策でたっぷりと汗をかくのが良い。
そしてシャワーを浴びた後は、冷えた白ワインでも飲みながらモーツァルトを聴くに限る。
こういう時は『クラリネット五重奏曲』かな(^^)
かつて音楽評論の故・吉田秀和をして「神のようなモーツァルト」と言わしめた名曲中の名曲。
まるで音楽によって心に溜まった穢れを祓われるかのように、これほど優雅で明るい光を注ぎ込んでくれる曲はない。
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この冒頭の澄み切った弦楽とクラリネットの深い音色の絶妙なアンサンブルで始まる有名な第1主題。
おもむろに天国の花園に導かれるかのような美しさだ。
これまできちんと聴いたことがない方には、第1楽章(アレグロ)から第4楽章楽(アレグレット)まで全曲を通して鑑賞されることをお薦めしたい。
聴き終えた頃には、心に明るく柔らかい陽の光が射し込んでいるはずだ。
※【 参考までに 】
全楽章を聴いてみようと思った人の手間を省くために、第2楽章から第4楽章までのリンク(youtube)を貼っておきます。
これを聴いてしまえば、もうあなたは生涯モーツァルトから離れることはできません。
(※ 全楽章合わせても30分少々です)
第2楽章(ラルゲット)
https://youtu.be/kmtlMVfSeuU?si=LR989ypAu4fRakab
第3楽章(メヌエット)
https://youtu.be/XMEX5H2M7Qw?si=X-qsZVJG6zAR7WOW
第4楽章(アレグレット)https://youtu.be/faxW8L8JMCA?si=1uBHRvvLYENfd1Vm