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『クレイマー、クレイマー』 【1979米映画】【食べ物:フレンチトースト】

何かに悩むとき、いつもこの曲を聴いていました。「皆の幸せは何?」と聞かれます

【感想】2024年9月4日

作品の中で印象に残る食べ物は、フレンチトーストです。
朝、奥さんが居ないことに気が付く夫。幼稚園の息子に朝食のフレンチトーストを作るが、トーストを卵液の入ったコップに突っ込んで液がこぼれたり、真っ黒こげになったり、そこまではコメディだが、段々笑えなくなる。

私がこの作品を観たのは高校生。観ていて奥さんに同情した。そして、結婚とは相手が好きなだけでしてはいけないことを学びました。

裁判で夫が息子と別れる朝、フレンチトーストを二人で段取り良く作るシーンに泣ける。この作品が教えてくれることは、家族の幸せとは何か?だ思いました。

今も、様々な理由で離婚が当たり前だが、いつも子供は寂しい思いをしている現実があります。

「1人は皆のために、皆は一人のために、それが家族でありチーム」の精神が最も大切なことだと私は思います。
これからの子供のいる家庭は、家族の幸せ、家族が優先するべきことは何かを子供も含めて定期的に話し合うべきだと思います。では、また。

【作品情報】

『クレイマー、クレイマー』、1979年公開のアメリカ映画。
エイヴリー・コーマン氏の小説を原作としてロバート・ベントン氏監督と脚本を担当。主演はダスティン・ホフマン。

第52回アカデミー賞作品賞ならびに第37回ゴールデングローブ賞 ドラマ部門作品賞受賞作品。
原題は「クレイマー(原告)対クレイマー(被告)の裁判」の意で同じ名前の人が争っている裁判、つまり離婚裁判を題材にした物語。

【ストーリー】

舞台はニューヨーク・マンハッタン。仕事熱心の会社員テッド・クレイマーは、家事と育児を妻のジョアンナ・クレイマーにすべて任していた。
ジョアンナは何か自分が打ち込める仕事をしたいと夫に相談をするが、テッドは、夫が順調にキャリアを重ねて収入が増え、家族の生活にまったく不自由がないのに、何が不満かと言ってとりあわない。
やがて、ジョアンナはテッドに別れを告げてきた。はじめは冗談だと思っていたテッドだったが、翌日会社から自宅に電話をかけても誰も出ないことから初めてことの重大さに気づく。テッドの生活はその日から一変した。

テッドは5歳の息子ビリーと戸惑いながらも父子二人きりの生活を始める。息子の分まで朝食を作り、学校まで送った後、自らは急いでタクシーで会社へ向かう。ビリーのために作ったフレンチトーストは、最初のうちは真っ黒にしてしまっていた。順調に進んでいた会社の仕事も家まで持ち帰る羽目になり、かまってもらえない寂しさからビリーはその仕事を邪魔するかのように振舞う。そんな二人はまるで噛み合わず、とても父子とは思えないような有様であったが、次第に協力して一緒に生活することを自覚するようになり、時間とともに二人の絆は深まっていった。
ジョアンナが出奔してから1年半の間に、家事と育児に精を出すテッド。ビリーとの関係も以前よりも親密になった。そんなある日、すこし目を離した隙にビリーがジャングルジムから転落し大怪我を負ってしまう。そのうえ息子に気を取られ仕事に身が入らないテッドは、会社から解雇されてしまう。さらに、1年以上連絡のなかったジョアンナが、カリフォルニアへの出奔中に成立させた離婚で息子の養育権はテッドに渡すと認めたにも係らず、離婚時の取り決めを反故にすべく母性を盾に養育権の奪還を裁判所に申し立てた。弁護士に相談するも、失業中のテッドが養育権を勝ち取る見込みはほとんどない。
テッドは慌てて就職活動をし、裁判前にようやく仕事にありつけたが、以前の勤務先より遥かに給与は少なく、手に職を得たジョアンナの方が収入は多かった。また、それまで仕事ばかりで家庭を顧みなかったというジョアンナの主張に反論できず、テッドは裁判で苦戦を強いられた。
不毛な裁判「クレイマー対クレイマー離婚事件」で、結局テッドは「子の最良の利益」の原則により敗訴する。結局ビリーの養育権はジョアンナの手に渡ることとなり、ビリーの存在が生きがいであったテッドは悲嘆に暮れる。やがて、養育権者への引渡しの時が来た。ビリーをジョアンナに引き渡す日の朝、テッドは最初のころこそうまくつくれなかったフレンチトーストを難なくつくり上げ、ビリーと二人で最後の朝食をとった。ジョアンナが来るのを待つ二人であったがジョアンナからの電話でテッドが階下に降りると彼女は思いつめたかのように呟く。「ビリーのためを思えば連れていくのはよくない。彼の家はここよ。上に行ってビリーと話してもいい?」。二人は、法廷での虚虚実実の応酬を忘れ、父子のアパートの1階で感極まって抱擁する。エレベーターに乗り込むジョアンナをテッドは見守った。



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