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衣類のメンテナンス。~冬の毛玉とり~

毎年、冬になると、私が出してくるものがある。
それは、昔100均で購入した毛玉取り機だ。手のひらサイズの小さいもの。単三電池2本で動く優れもの。
冬のセーターやフリースの毛玉があると、なんだかくたびれて見えるし、その内、新しいものが欲しいな。と思えてくる。

しかし、この毛玉取り機を使って、モヤモヤしていた毛玉のついた洋服を手入れし始めたら、なんてことない。まだまだ着れる、お気に入りの服に戻ったのだ。
たった100円の毛玉取り機のお陰で、メンテナンスの大切さを知った。

お陰で、15年以上前に母にユニクロで買ってもらった、私にピッタリサイズのタータンチェック柄のフリースは、未だに私の冬一番のお気に入りの服である。もう同じ形のものはどこにも売っていない。
さすがに十何年も着ていると、毛玉が出来ないぐらいに生地が落ち着いている。しかし、へったっているようには見えない。生地よりも、前に付いているファスナーの方が最近ちぎれてきそうなのだ。
何度か、新しいフリースを試みたが、これ以上私にしっくりくるフリースに、まだ出会えないでいる。
こうなってくると、ファスナーが壊れても、生地も傷んでないし、修理に出そうかなと思えてくる。
私が母に買ってもらって、使い続けている物は、このフリースだけなのだ。そう思うと、もしファスナーが破けてしまっても、お直しする価値は充分なのである。

このフリースの毛玉とりをすることはなくなったのだが、今年も電池を抜いて、保管していた毛玉取り機に命を吹き込む季節となった。
去年あたりに買った部屋着に毛玉がたくさん出来ていた。そろそろやらなきゃな。服全体に毛玉取り機をあてると、くたびれていた部屋着がよみがえった。

毛玉取りは目に見えてキレイになっていくのが分かるので、とても達成感がある。毛玉ばかり目で追っていると、他の物の毛玉も気になるようになってくる。
洗濯ものを畳んでいると、夫の靴下も毛玉だらけだったので、毛玉取りをした。それにしても、夫の靴下の毛玉がすごかった。
これだけ靴下に毛玉が出来ていたら、履き心地が悪かろう。と思うほどの毛玉の量。もっと早く気づいてあげるべきだった。とちょっぴり後悔する。(本当は見て見ぬふりをしていた。)
夫は靴のケアは、仕事から帰宅すると必ず行っているようだが、靴下には無頓着なようである。そのくせ、こだわりは強く、5本指靴下で、足のサイズも大きいため、どうしてもワークマンの5本指靴下が良いらしい。
でも、この靴下が曲者で、毛玉がかなりできる。でも、そんなことは気にならないらしい。

夫の靴下に毛玉取り機をあてながら、色々と考えた。
もし、職場で夫が靴を脱ぐ場面があった時、夫の靴下を見た上司や部下はどう思うか。私だったら、憧れの上司が毛玉いっぱいの靴下を履いているより、靴下もきれいな物を身に着けていて欲しい。そんなことで、人は判断されちゃいけないのかもしれないが、出来ることなら夫の評価を落とさないようにしたい。と思い、それから、洗濯を畳むときには毛玉チェックをし、さっと取り出せる位置に毛玉取り機をスタンバイさせている。

愛用の小さな毛玉取り機
ビフォー(左)アフター(右)
まだまだ使える

小さな達成感が欲しいときや、冬のお家時間に持ってこいの作業です。





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