HONSUE

バンドマンとバーテンダー、二足のワラジを履いてたつもりだったんですけど、自分が馬鹿野郎だと気付いた瞬間から3Bになりました。

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バンドマンとバーテンダー、二足のワラジを履いてたつもりだったんですけど、自分が馬鹿野郎だと気付いた瞬間から3Bになりました。

最近の記事

もうすぐお盆だから

立秋を迎え、夏のピーク過ぎました感を感じるのは僕だけでしょうか? 季節の変わり目ってやつですね。 もうすぐお盆なので死者にまつわる話というか、僕の人生観を変えたお話をひとつ。 2021年の年明け早々。 当時、大阪に住んでいた僕に 実家から一本の電話が入りました。 電話の相手は母親。 その内容たるや 「お父さんが癌になった」でした。 病気が発覚した時点で余命3ヶ月。 今思うとその半年前。 2020年の夏くらいから少し体調が すぐれなかったようでしたが うちの親父は典型

    • 一周忌の真実

      嫁が亡くなって1年が過ぎました。 そう言われてみると 僕や彼女を知るみんなにとっては 早く感じるでしょうし、僕にとっては 人生で一番長く感じた1年でしたね。 嫁は30歳の若さであの世に逝きました。 なぜなのか? 今日は今の今まで、秘めていた真実を書こうかと。 2022年、6月19日。23時45分。死んだ嫁の死因をちゃんと書くならば転落による後頭部強打、それに伴う前頭部の陥没骨折。 警察による現場検証は高さ7.4m。落下角度やら何やら通常ならば骨折、もしくは運が悪くても下

      • ゴリゴリの適応障害がMCバトルになぜか参戦したお話

        彼女の死後、3ヶ月ちょっと過ぎた頃 10月のある日。 俺は奈良県にいた。 喪失の痛みを、 傷心モードの自分を癒しに… とでも言いたい所だけど 国宝の数々を観に行った訳でも 鹿達を愛でに行った訳でない。 奈良行きの理由は KOKことKING OF KINGSという MCバトルの大会に出る為だった。 俺は元バンドマンであって ラッパーではない。 ヒップホップは好きで聴いてはいたけど ラップは遊び程度のサイファーのみ。 初心者もいい所だった。 当然大会なんか出た事ないし 池袋

        • ゴリゴリの適応障害がライブで歌ったお話。

          適応障害の診断を下された後 しばらくは自分でも何やって過ごしてたのか ちょっと所々に記憶がない🙏 それくらいショックだったのは言うまでもなく…。 通院中で服薬はしてたものの 希死念慮はまだまだ 俺の中に燻っていたので なるべく一人にならないよう 深夜に友達のバーに行き みんなでセッションして歌ったり フリースタイルラップやって 何とかその感情を 吐き出そう?としてました。 希死念慮だけでなく 後悔、罪悪感、哀しさ、 愛もなぜ?って気持ちも 全部引っくるめたような… 例え

          妖怪がメンタルクリニックに行くお話

          シュールな化物語は続く。 身も心も妖怪と化した俺は 相変わらずの大混乱。 理性の防波堤を余裕で飛び越えて来る 真っ黒い津波に飲み込まれていた。 歯が抜けるほど泣いて乱れたおっさん… 我ながらアウト、アウトです! マジで人間に戻りたい。 このままじゃヤバい。 すがる気持ちで 彼女の通っていた精神科に電話する。 彼女が亡くなった分、 必ずその枠は空くはず。 俺は先生とも付き添いで何度も お話してるので行けるはず。 すぐに見て欲しい。話を聞いて欲しい。 だが、答えはNo!

          妖怪がメンタルクリニックに行くお話

          メンヘラ過ぎて妖怪化したお話

          葬式で彼女の旅立ちを見送り、 後はお世話になった方々への挨拶回り。 それが終わると俺は変哲もない日常に戻った。 かのように見えた…。 考えてみたら 「おはよう」も「おやすみ」も 言葉にする事はなくなった。 俺が仕事に行く時には「いってらっしゃい」と 笑顔で見送ってくれた。 仕事が終わると「終わったよー」と LINEして「おつかれさまぁー」と返事がくる。 それを合図に彼女は晩御飯の支度。 帰宅すれば「おかえりー」って。 作ってくれたご飯を一緒に食べて…と。 ごくごくありふ

          メンヘラ過ぎて妖怪化したお話

          6月19日その後

          先の通り、俺の生活は 昨年の6月19日を境に人生ごと一変した。 彼女とのパンク過ぎる形での 突然のお別れ。 その後、各種の手続きを終え 俺はその時の記憶がないんだけど 何人かに電話をしていた「らしい」 ご家族は勿論の事、 まず彼女が一番の信頼を置いていた仲間達、 つまりバンドのメンバー達に連絡をした。 何をどう話したか覚えてないが その報を受けた一人は 「聞いた事もない、感情がない声で説明してて。冷静過ぎて怖いと感じるくらいでしたよ」と後に語っていた。 マジで…覚え

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          6月19日

          忘れもしない2022年6月19日、日曜日 巷では武尊VS天心の世紀の一戦が 行われていた夜 その日 俺の日常が、当たり前にあったはずの 大切な日常が「いきなり」吹き飛んで消えた。 取り扱い注意の、命という壊れものが壊れた。 街を歩いてて突然頭上から爆弾が降って来る。大袈裟でも何でもなく、そんな感覚。 「骨折して救急車で運ばれた」の一報から 世界線は15分で真っ暗闇に変わった。 病院で別れを告げられた時刻。時計の針は23:45。説明を終えた医師がその場で頭を下げ、針が動いて

          6月19日