vol.11 なりたい自分に出会いたい-手帳でみつけていく私だけのテーマ
今日もおつかれさまです。
寝る前の足先が氷に負けないくらい冷たくなる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。靴下を履けばいいのに、もぞもぞ感がどうしても嫌ではだしで寝ている筆者です。
さて、みなさんはもう来年の手帳は買いましたか?
筆者はロルバーンダイアリーLを買ったのですが、書く内容が定まらず既に何枚か切り取ってしまいました。
自分がどんな1年にしたいか決まらないと、手帳に書く内容もブレブレになって挫折するきっかけにもなりかねませんよね。
だったらそれを書く内容にしてしまおう!
ということで、今回は自分らしい・自分だけの「テーマをみつけていく手帳術」のご紹介です。
仕事においても、プライベートにおいても、なりたい自分を叶えられたらうれしいですよね。まずは、そのなりたい姿を一緒にみつけていける、そんな手帳術を考えてみました。
自分の夢や理想を叶えていきたい方におすすめの手帳術ですから、ぜひ来年の手帳に取り入れてみてください。
テーマをみつけていく手帳術とは
この手帳術はその名の通り、1年かけてなりたい姿に出会うためのテーマをみつけていく手帳術です。
この手帳の基本となるのは、セルフラブの考え方。
「目標に向かって頑張る私って素敵」「できない日もあるなんて人間味があるじゃない」などなど。とにかく自分を可愛がるマインドを育てていく手帳術です。
どんな自分でも大丈夫と思いながら書いていくうちに、いつしか手帳が自分の絶対的な味方になってくれるはず。
ただし、書く内容はシビアに。
なりたい自分になることは、そう甘くはありません。自分は何がしたいのか、どういう存在になりたいのか。情報収集や自己分析をすることで目標はより強固に、そして実現の可能性を高めます。
より目標について考えたい方は、こちらの記事と記事で引用している論文も読んでみてくださいね。
セルフラブとシビア。この2つの考え方を大切にして書いていきましょう。
書き進める過程で自分だけのテーマをみつけていくことができます。
テーマをみつけていく手帳の書き方
この手帳は大きく6つの項目でできています。
それぞれの書き方とポイントを紹介していきます。
1.うるおいノート
まずは、自分の感性にうるおいを与えましょう。
やり方は簡単。今年1年使う手帳とは別に持ち歩きやすいノートを用意して、感銘を受けた言葉や、尊敬できる行動をノートに書きためていくだけ。
言葉や行動は、雑誌や映像のインタビューから見つけることもできますし、書籍から見つけることもできます。身近に尊敬できる人がいるのなら、その人の言葉や行動を書くのもよいでしょう。
Youtubeも盛んですから、尊敬する人のチャンネルの質問コーナーや対談企画から見つけることもできますよ。
これを3日続けただけでも「自分の感性はどういう方向に向いているのか」「生きていく中で大事に思うことは何か」がうっすら見えてきます。
おのずと自分のなりたい姿を、ノートに書きためた言葉から探し出すことができます。
■書き方
①取り出しやすく、持ち運びやすいノートを用意する。
②感銘を受けた言葉や、尊敬できる行動を見つけたらすぐ書く。
2.なりたい姿分析
今年1年でどんな自分になりたいか。そのなりたい姿を分析していきましょう。
「1年の中で見つけていくんじゃないの?」「そんなすぐには見つからないよ」と感じる方もいるかもしれません。
ただ、ここで分析するなりたい姿はあくまで仮説。この仮説を軸にして「これは本当に私のなりたい姿か?」と、1年かけて検証していくのです。
ここで軸を決めておくことで、自分の行動や考え方がブレてしまうことを防ぐことができます。また、新しいなりたい姿を見つけたときに、分析したなりたい姿と比較してどちらが重要か比較検討することができます。
こうして1年を終えた頃には、より自分の理想に近いなりたい姿が見つかっているはず。
■書き方
①うるおいノートをもとにロールモデルをみつける。
②ロールモデルの人柄を言語化して、それをテーマに定める。
③なりたい職業・役職などを思いつく限りリストアップする。
④ ③の優先度を決めて、なりたいものを絞る。
⑤ ④で絞ったものに取り組んだ場合、1年後の目標レベルを書く。
⑥ ⑤の目標達成のためにするべき具体的な行動をリストアップする。
⑦ ⑥を2~3か月ごとに効果の程度を評価する。
3.達成度チェック①-数値チェック
なりたい自分になるためには、シビアに過程をチェックすることも大切です。
特に数値でチェックすることは、どのくらいなりたい姿に近づけているのか、明確に達成度をはかることができます。
また、行動がどれだけの効果を生み出しているか把握することができます。
効果が大きければ継続するモチベーションにもなりますし、小さければ軌道修正を検討する材料にもなります。
ただ、効果が小さいからとすぐ軌道修正するのはおすすめしません。新しくはじめたことにすぐに大きな結果がついてくることは稀です。少なくとも、まずは2~3か月続けてから判断したほうがよいでしょう。
■書き方
①なりたい姿分析の書き方-⑤をもとにペース配分をしてグラフにする。
② ①の隣にそれを達成するための手段を書く。
③1か月終わるごとに結果を、グラフにカラーペンで書きこむ。
④これを管理するために必要なことがあれば書いておく。
4.達成度チェック②-行動チェック
結果を生むのは、自分の行動です。
自分を律するために行動チェックもおすすめです。
やることリストを作成して、まずはそれを成し遂げましょう。効果の確認は前述の数値チェックで行いますから、行動チェックはとにかくやりきることが大切です。
やらずして効果を生むことはできません。また、新しくはじめたことであればその全貌も、自分に合っているかどうかもまだわかりません。
すぐに結果がついてこないから「なんかこの行動意味ないかも」とやめずに、こちらもまずは2~3か月継続してみましょう。
ほぼ日代表 糸井重里さんのインタビュー記事で「うまくやろう、手柄を得ようとするよりも、とにかく「しのいで」行動してみる」というお話があります。ひとまずはこの言葉を信じて、行動を続けてみませんか?
■書き方
①なりたい姿分析の書き方-⑥のリストから、行動のジャンル分けをする。
② ①をもとに図のように表にする。
③なりたい姿分析の書き方-⑤⑥をもとに、表中にやることリストをつくる。
④これを1か月終わるごとに評価する。
⑤ ④の評価を考慮して、次月目標を立てる。
5.月間記録
達成度のチェックとは別に、記録をしましょう。
自分の行動を記録しておくことで、そのパターンを知って自分を管理することができます。
自分を管理、というと重々しいですがシンプルに体調管理やキャパシティの把握に役立つということです。
どうにかなりたい姿があったとしても人間には限界ラインがあります。それを越えてしまうと、半年以上からだを思うように動かせなくなる。そんなこともあるんです。
筆者は限界ライン越えを経験してしんどさを知っているので、みなさんにはそうなってほしくないのです。
達成度チェックでは「すぐやめない」ことをおすすめしましたが、からだに影響が出るようでしたらアクセルを緩めてください。あなたがもしマニュアル車だったなら、クラッチ踏んで発進した時点でもう100点ですよ。
■書き方
①行動チェックで分類したジャンルをもとに図のように表にする。
②各ジャンルでやったことを簡潔に書く。
※ココナラの欄に「応募」など
③収入・支出・体調は1日終わるごとに事実を書く。
※体調の欄に「頭痛」「便秘」「関節痛」など
④1か月終わるごとに「達成or未達」で評価する。
⑤収入・支出は合計額を書く。
6.毎日記録
1日のテーマを決めて、それに対して自分が何をしたいのか・どう考えたのか。自分という人間の行動や思考のクセを把握してみましょう。
そうすることで「自分のこういうところ可愛いかも」「すぐ怠惰になっちゃう」「勤勉でえらい」など、自分に対する俯瞰した意見を持てるようになります。
その意見をもとに、なりたい姿になるために伸ばしたいところ・なおしたいところを見つけていくことができます。
テーマはもちろん、なりたい姿に沿ったものにしましょう。
毎日テーマを定めることで1日に軸が生まれます。自分を律することができますし、その日の行動・思考に影響を与えますからぜひ挑戦してみてください。
■書き方
①日付・曜日を記入して、本日のテーマ枠をつくる。
②テーマはキャッチコピーのようなひとこと+具体的な行動について書く。
③枠下は下部2~3行分だけ空けて、あとは自由。
分析したなりたい姿になるため必要なTodo・アイデアなどを書く。
④1日終わるごとに下部に、テーマに対してどう行動できたか書く。
7.やりたいことリスト
毎日記録を2~3日続けていくと、自分という人間のよさに気づいてくるはず。それをふまえて「自分は何をしたら喜ぶかな」と想像しながら、思いつく限りやりたいことを書いてください。
これを書くときは、ひとまず「なりたい姿」は忘れてOK。現在の等身大の自分が喜べることだけを書いてください。
ずっとやってみたかったこと・久しぶりにやりたいこと・いつもやってるけどもっと充実させたいこと…。なんでも大丈夫ですから、とにかくたくさん書きましょう。
自分が喜べる経験をたくさんすることで、生活にうるおいが生まれます。
なりたい姿になるために1番重要なのは、実はあなた自身が心身ともにすこやかであることなんですよ。
■書き方
①やりたいことを難易度を問わず、思いつく限り書く。
②できたら消すか、カラーマーカーを引く。
※「自分のためになる」ことではなく「自分が喜ぶ」ことを書く。
おすすめ文房具
この手帳術は特にノートの指定はありませんが、参考までに筆者のお気に入りメンバーを紹介します。
気になった文房具があれば、ぜひ買ってみてくださいね。
■ロルバーン ポケット付メモL/DELFONICS
クリーム色の紙面×うすめのマスがとっても書きやすくてお気に入り。ページを切り取れるのも便利ですし、表紙デザインも豊富で選ぶ楽しさも◎
■ロルバーンポケット付メモ ミニサイズ
うるおいノートはこれ。ロルバーンの赤ちゃんみたいで見た目が本当に愛らしい…。ページ数が多いのも安心できる。
■ユニボールワン 0.38/三菱鉛筆
インク排出が一定でストレスがない。軽いし、グリップも持ちやすい。
■定規/メーカー不明
なくてもいいけれど筆者の今年のテーマ「聡明な人」は丁寧に線を書くだろうな…と思い、使用中。線がまっすぐだと紙面が整ってスッキリ。
■好きな色のマーカーペン
現在はマイルドライナーを使っていますが、ユニボールワンと使うとにじむのが難点。可愛い色でにじまないカラーマーカーを模索中です。
大切な自分のためにできることを
現代においてなりたい姿を明確にすることは、少し難しいかもしれません。
実際に会ったり本を読んだりしなくても、SNSで簡単に人の生活や意見を目にすることができて、多くの情報からなりたい姿を探さなければならないからです。
もちろん、その溢れるほどの情報からから憧れとする人を見つけられることは素晴らしいし、とてもいいことだと思います。
しかし、絶対に比較はしないでください。
人と比較してなりたい姿を目指すのではなく、自分を好きになれることを念頭においてなりたい姿を目指してください。
人それぞれ、環境も体質も感受性も違います。
あなたがよいと思うことを突き詰めて、それをテーマに人生を謳歌してほしいと思いますし、筆者もそういう人になりたいです。
どうか、みなさんが素敵なテーマを見つけられますように。
今日も寒いのであたたかくして寝てください。
それではまた。