見出し画像

遊び×算数 単元「3年小数」第1時

はじめに

今週から小数の単元に入った。3年生は初めて習う小数ということで期待で胸が高まっていた様子だった。

授業の導入

授業を始める際に1リットルますを以下のように提示し、

子どもに提示したリットルます

これってどれだけの量かわかる?
とかさを聞いた。すると、
1リットル5デシリットル
15デシリットル
1と2分の1リットル
2分の3リットル
10分の15リットル

など、既習の学習を活かしながら、かさを答えることができた。
そして、今日の学習は、別の表し方があることを伝えると、子供たちは目を輝かせていた。

0.1リットルについておさえる

そこで、1リットルを10個に分けた1つ分を指差し、ここを0.1リットルと呼ぶことを伝えた。すると、子供たちは
10分の1リットルじゃないの?
でも、別の表し方があるって言ってたから、10分の1リットルと0.1リットルは同じ意味なんじゃない!
と言い始めた子が現れた。
そこで私は分数と小数を関連付けて考えた子供たちを大いに褒め、0.1リットルと10分の1リットルは同じであることを保証した。

だったら?と考え始める

すると子供たちは、
分数の時と同じように10分の1が0.1リットルであれば10分の5リットルまで入ってるから0.5リットルになるのではないか
と考え始めた。そして1リットルと0.5リットル、つまり1.5リットルと結論付けることができた。
その後、下の資料のような問題など、様々な数値の問題を取り上げ、小数での表現の仕方に親しませていった。

提示した類題よ一部
ここまでの展開の板書

遊び×算数のスタート

小数という概念が、具体と接地できるようにリットルますの図を使ってロイロノートで遊びながら学ぶ活動を行った。

1リットルを超えろゲーム

まずはじめに、1リットルを超えろゲームを行った。このゲームは遊びの中で足し算の意識をもたせることをねらっている。

ルール1
①ジャンケンを4人グループで行う。
✊で勝った場合…0.1L
✌️で勝った場合…0.2L
✋で勝った場合…0.3L追加できる。
②じゃんけんを何回かし、1Lを早く貯めた人が勝ち。ただし、何リットル貯めたか正しく言えなければ上がれない。
③時間は3分で3分で上がる子が出ず終わらなかった時には一番多いかさの子が勝ちとなる。

ゲームで使ったリットルます

すると上がる時に、
0.1が11こだから1.1だ!
と言ってあがる声が聞こえた。さらに、0.12(れいてんじゅうろく)と言っていた子に対して、0.1が10個貯まると1Lになることを説明している子もいた。

1リットルちょっきりゲーム

次に、1リットルちょうどにするゲームを行った。

ルール2
ルール1と基本は同じだが、1Lぴったりでないと上がれない。さらに、相手のかさを計算するためにメモをとることは禁止とした。

ねらいは、相手のもっているかさを計算してあといくつで上がれるか、引き算を遊びの中で意識できるようにである。するとねらいどおり〇〇君はチョキを出すでしょと言って1リットルになるために何を出すか逆算をしている子供が多く見られた。
このように遊びの中で感覚的に引き算ができたという場を作ることができた。

1mas(空想の新しい単位)ぴったりゲーム

最後に1mas(空想の単位)ぴったりゲームを行った。これはかさが長さの場面になっただけである。

1masぴったりゲームで使ったものさし

ここでのねらいは、場面を変えてたくさんの具体をもとに概念を形成させることである。実際にこのゲームを通して、はじめは、0.1masがどこのことなのか分からない子も出ていたので、違う場面を取り扱うことの大切さも感じた。

まとめ

本実践では、プレイフルラーニングの考え方を取り入れて導入を行った。遊びの中で行うことで、プレッシャーがなくなる。また、遊びだからこそ失敗でなく、未成功と捉え、何度も失敗を修正することができると考える。

プレイフルラーニング

いいなと思ったら応援しよう!