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「うとてとこ」の授業③

 月・火曜は学校教育の話です。今回も「うとてとこ」の授業記録の続きです。

 二連目を学習し終えた段階で、
  「続きはあると思いますか」
…と問いました。ほぼ全員が「ある」と答えます。理由を尋ねると、「まだ『こ』が出てない」とか「『う』と『て』があるなら、『こ』もないとおかしい」などの意見が出ました。そこで、
  「では、一列空けて、三連目の一行目を書いてみましょう」
…と指示を出しました。どの子も「ことことことこ」と書きます。書けた事を褒めた後、
  「二行目は、どうなりますか」
…と問いました。これもほぼ「こがよにん」と正解です。どんどん続けて、
  「ここまできたら三行目も書けるよね」
…と挑発すると、ほぼ全員が「ことことことこと」と書きました。
 ここで今までとは別展開。
  「先生が何も書かなくても、ほぼ正しく書けました。何故でしょう」
…と問うてみました。子供たちからは、「前の連を見たら分かる」とか「一連目も二連目も同じ感じだから」とか「前の連と同じ様に書けばいい」などの意見が出ました。とてもよく考えています。
 もう残り時間が少ししかありません。時間との勝負です。まず、
  「三行目は擬音語ですか。擬態語ですか」
…と問いました。擬音語が18人、擬態語が4人いました。
  「では、それぞれ合う様に四行目を書いてみましょう」
…と指示を出しました。出てきた意見は次の通りです。
【擬態語】①あそんでる
     ②にこんでる
     ③のぼるんだ
     ④こどもがいる
【擬音語】①ことことこ
     ②あるくおと
     ③ゆれるんだ
     ④あるくんだ
     ⑤ひとにこむ
     ⑥にこんでる
 色々と指導を入れたい部分はありますが、時間が無いので、
  「一連目や二連目から考えて、絶対に間違いなのはどれですか」
…と問いました。これは、ほぼ全員が擬態語の④と答えました。理由を問うと、「四行目は5文字になる」、「6文字は多すぎる」などと出てきました。はい、正解です。
 この後、谷川さんの詩では「まめをにる」となっていた事を伝えました。最も近かった擬態語の②を発表した子に、「ニアピン賞でしたね」と言うと、とても嬉しそうでした。
 今回の授業は2年生に行っています。その事を考えると、子供たちは相当に頑張って授業に参加していたと思います。
 その後、少し補足説明をして授業終了です。最終的に、以下の様な板書となりました(もちろん、縦書きです)。

うとうとうとう
うがよんわ
うとうとうとうと
いねむりだ

てとてとてとて
てがよんほん
てとてとてとてと
らっぱふく

ことことことこ
こがよにん
ことことことこと
まめをにる

 いや~、授業記録は長くなりますね。3回とも読んでくださった皆様に感謝です。どうも、ありがとうございました。

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