Vol.2/台東区『改栄湯』でのじゃんけんぽいぽい

大晦日、銭湯納めをするべくお世話になった銭湯のひとつである『改栄湯』へ訪問。16:00過ぎぐらいでしたが既に満員でした。駐輪場が見たことない数の自転車で埋め尽くされていて、リニューアルオープン後、より多くの方に愛されるようになったことを物語っている。

浴室に入るとおじいちゃんからお父さんときているちびっこまで、洗い場が全部埋まっているのでは?と思うほどの大盛況。「18:00から色々な特番とか始まるし、美味しいご飯も待っているよな~。その前にお風呂入っちゃいなさいって感じかな~。」と勝手に家庭を想像してほっこり。

近所とはいえ自転車を3分ぐらい漕ぐので、手足が冷えているので、かけ湯と体を洗う時のシャワーが冷えた体に刺さる。そういった日はだいたい40度満たない炭酸泉から浸かる。改栄湯はシャワーから出るお湯も水も軟水。そういったことに割と疎めの私でも本当に肌がしっとりすべすべになるから信じてほしい。

普段浸かりながら、仕事にプライベートに、色々と考えごとをしていることも多いのですが、「今日は何も考えることなく心置きなくお風呂に入るか…。」とぼーっとしていました。ただそうすると五感がよく働くのか、周囲の音や空気がよくわかる。

洗い場から元気な兄弟の声が聞こえる。「じゃんけんぽいぽい、どっちかかーえて、どっちかひーいて。」なつかしい…。そんな遊び忘れていたというぐらいなつかしすぎる。普通のじゃんけんで十分なのに、なぜそのシステムを取り入れていたのか、よくよく考えてもいまだに謎。そんなことを考えて少しにやにやしていた。

子供が銭湯にいると、すごく嬉しくなる。今でこそサウナブームの恩恵を受けて若い世代にも人気ですが、銭湯が末永く残っていくには、何代にも渡って銭湯を愛してくれることが何よりですもんね。

さて、次はどんな銭湯に行こう。

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