コロナ後遺症と慢性疲労症候群の密接な関係と中枢神経の痛みをとる新医療機器エイト
慢性疲労症候群14年目、線維筋痛症25年目の麻酔科医みおしんです。今年の4月から麻酔業務を減らしたことでブレインフォグとクラッシュが急激に改善🥹してきたため、ペインラボの患者さんと共に記事制作をはじめました。今回は、慢性疲労症候群や線維筋痛症を15年以上診療されているリウマチ内科医岡寛先生との2020年オンライン講座に2023年10月現地点でのコロナ後遺症に関する情報を補足したnoteとなります。
SNSを観測していると、コロナ後遺症患者さんたちの中で〝微小血栓〟にフォーカスされすぎてる印象を受けており、抗凝固薬を予防で内服しはじめてしまわないかとても心配しています。抗凝固剤は、脳出血など取り返しのつかない副作用のデメリットも高いです。〝免疫の暴走〟も同じで、これを抑えるには抗炎症作用のステロイドが自分に必要なのでは?という気持ちになりやすいです。
コルチゾールの値が下がっていない、ガイドラインなどで推奨されていないのに内服を続けると、副腎不全という大きな代償を払わなければなりません。先日も、ステロイド含有茶が問題になりました。
一部、エクソソームも高額で後遺症外来もあるようですが…国内で受けられる点滴はまだ期待できるものとは程遠いのでおやめください。カモられます。
コロナ後遺症はまわりにも、理解されずらく、休職や休学の焦りからさまざまなものを試したくなるからこそ、先に情報整理がとても大切です。ぜひ、参考にしていただけたら幸いです。(なにか不備や間違いがありましたら、ご指摘いただけたらありがたいです)
コロナ後遺症
COVID19、新型コロナウイルスが最前線で働く友人たちの声を聞くとやっぱり前で収まらない。
減ってないよね、重症者増えてるもんね。
これから入院できる前に亡くなられちゃったり、コロナ後遺症患者さんが増えてしまったり。ウイルスもどんどん変異して強力になってくる可能性が高いです。今後コロナ後遺症が、社会問題になってくると思うので、岡先生とそこら辺どうやっていこうかという共有をさせてください。今、岡先生が考えている心配事を、ぜひ共有お願いします。
コロナ後遺症の病態仮説 4パターン(2023年)
2020年当初のイギリスやスペイン、日本のコロナ後遺症の報告書読むとさ、発熱や咳、そういう気道症状よりもさ、全身倦怠感が1番多かった。何と後遺症の40%ぐらいは全身倦怠感だったのよ。じゃあさ、コロナウイルスいなくなって熱もなければ、ご飯も食べ始めてそんなに消耗するのかって、ずーっとだよ?何ヶ月も経って。そんなの熱性疾患の後遺症とは片づけられないんだよ。じゃあ何が起こってるんだろうって考えたときに、慢性疲労症候群という病態が、例えばヘルペスウイルスHPV6とか、EBウイルスとか。1回感染して、ガーって炎症起こして。その後にウイルスがいなくなっても、反応性のサイトカインの異常は残ってて、もともとNK細胞の活性が弱いから、ウイルスにかかりやすくて、ウイルスそのものがいなくなっても、そのサイトカインの異常は残っちゃって、ずーっと微熱が出たり、倦怠感が起こったり、筋肉痛くなったり、脳にダメージ起こるのが、慢性疲労症候群なわけなんだけど。コロナウィルスでもPCRは陰性なんだけど、全身倦怠や全身の筋肉が痛いとか、慢性疲労症候群とよく似たような症状が出てるということなんで、決して一部の先生方が言ってる熱性疾患の後遺症ではないんだよね。要するに、39度くらいの熱が出て、インフルエンザになって1週間ぐらい体がだるいっていうのはね、いわゆる熱性疾患の一次的なものであって。COVID19はそういうのじゃないんだよね。
そうなったときにやっぱり自分の免疫を、是正していくような方法というのを考えなきゃいけなくて、やっぱり睡眠や栄養だったり、サプリメントだとコエンザイムQ10とか、そういったものを調整してやっていかないと、あんまり良くならない。サプリメントは、補充が追いついたらそれ以上いくらのでも効果は得られません。また、もともとその成分は足りている場合には意味をなさないどころか、過剰摂取による不利益が出てくるので注意が必要です。
あともう1つの問題は、どうもこのウイルスそのものが、脳にダメージを起こしているということ。
有名なのは 味覚障害とか。味覚中枢そのものに影響与えてんじゃん。だからこのウイルスって中枢神経にも影響を与えているってことが明らかになってて。コロナ後遺症の中でも味覚障害が残っている人はいますよね。味覚と嗅覚。だけどそれ以外にもこの慢性疲労症候群と同じような病態で、脳の認知機能とか行動機能とかがやられちゃう、ブレインフォグっていうんですけど。脳がなんかモヤモヤしてどうもうまく働かないっていうのがあって、コロナ後遺症の人が復帰できない理由に、さっき言った全身倦怠感とか筋肉の痛みとかありますよ、もちろん。でもそれ以外にもこの脳がうまく働かないっていうのがあって、どうもこの疾患でも、一定の割合でいて、それがどうしても社会復帰の妨げになっているのかなって。そういうふうに感じるんですよね。
腸管内でのコロナウイルス持続感染による新しい知見がCELLに掲載されました。数十の科学的手法で行われた研究により #コロナ後遺症 の現実をより深く理解できます。またコロナ後遺症だけでなく #MECFS #ライム病 など過去&将来の感染症の後遺症に対する解決策の発見に一歩近づかかとが期待さらる素晴らしい研究と期待できます。
記憶できないやつね。すぐ抜けてっちゃう。考えようとしても留めておけなくて、すぐ忘れちゃうみたいな。記銘力障害といいます。
2010年、私もそのカンピロバクター腸炎になった後、腸炎からは回復しましたが、その後から全然動けなくなってしまいました。麻痺とかはなかったけど、元々身体は重かったけど、それに輪をかけて鉛の鎧を背負っているような感覚で、日常生活できなくなって研修医も中断することになったので。あれは地獄のような日々だったから、 こんな人がこれからめちゃめちゃ増えるかもって思うと、少しでも早く症状を軽減して社会復帰したりとか、自分らしく生きて欲しいなと思ってるので。
そのそきにやっぱり脳の機能異常あったでしょ。
ずーっとそうです、全然まとまらなかったですよ。 読めなかった。
だから結局仕事に戻れないんだよね。その疲労以外のファクターでも。ただ、ブレインフォグかと思っていたら別の病気が隠れている場合もあるので、注意が必要です。
コロナ後遺症にエルカルチンが効くかわからないですが、いろいろ知見を集めて、病気って早めに治療できる方が早く改善するはずなので、病院迷子みたいなことにならないようなシステムを作れたらいいなと思ってます。
例えば、慢性疲労症候群ガイドラインなんて聞いたことないし。それでさ、大抵の先生はさ、何やっても効かないよって言っちゃうんだよ。でもそんなことないんだって!結構いろいろ効いてるよ。だからやっぱりガイドライン作んなきゃダメだよねって。診断のクライテリア一生懸命やるんだけどさ、治療になると全然プロポーザルがないんだよね。なんでだろう?(怒)
日本の悪いところというか。あと線維筋痛症や慢性疲労症候群を今持っている方々も多くがね、真面目な方が多いし 同じ思いなんてしてほしくないって思ってるから。そういった困った人いたらね、みおしん先生なり岡先生とか。あと後遺症に関しては聖マリアンナが専門外来を設置したとか。あとヒラハタクリニックさんも今テレビとかラジオで頑張って宣伝してくれてるので。
上手く使えなくなった肺胞を甦らせる呼吸リハ
毎週火曜・金曜日20:00からは鍼灸師野崎真治先生による呼吸リハセッションが開催されています。
少ないエネルギーをどう使うか(ペーシング)
ブレインフォグやクラッシュの症状が強い方は、まずはご自分のエネルギーを把握して、どう配分するか、が重要な治療戦略となります。
最後に、
いやそうだよ、僕毎日1日15人くらい注射打ってるよ。
誤解が解けてよかったですね(ほっこり)
2023年6月17日の夜、久しぶりにこびナビさんメンバーによる現状の情報整理配信がありました。
新しいコロナワクチンやどれくらいの感染対策が必要か、など、とても大切なお話をぎゅっとまとめてくださったので、ぜひご視聴ください。必要以上に焦らず楽しく過ごすために、とても安心できます。
岡先生、宣伝事あります?
前もちょっと紹介した、痛みを自宅で緩和する低侵襲磁気治療器エイト、今データがまとまって申請するところまで来たんで、医療機器として認定されると思います。
あれから2年!
2022年1月20日ついに医療機器エイトが誕生!
みおしん対談に格納してます。ずっと研究されていたものがもうすぐ医療機器として皆さんのところに、手に取れるところまで来ました。患者さんの体験レポートは率直でとても良いなと思います。
今コロナ渦でいろんな、常識が取り払われそうなところまで来てるから、上手く利用して医療の無駄なところ削っていって、患者さんにとって良い情報は届けられるようにしていきたい!
生の声が1番みんなの心に届くと思うんで。今もあるんです。こんな先生がいてくれるんだっていう事事が希望だったり するんですよ。見放されちゃった側からとすると…。夜分遅くまでまだクリニックにいらっしゃるということなので、皆さん、ぜひありがとうをチャットに流していただきながら締めさせてください。皆さんも長い時間お疲れ様でした!
ありがとうございました。お大事にしてください!
WiTH PAiNライター わたあめ
現役理系大学生&車椅子JD YouTuber/tiktoker
線維筋痛症・慢性疲労症候群PS6-9・メニエール病。外出は電動車椅子、クラッチ杖で少し歩行可能。高度難聴にて補聴器を使用。大学では線維筋痛症の症状改善の手がかりになればと、運動や筋肉について学んでいる。また、自分の病気や補装具、手話歌を届けるために ホットジェネレーションに所属。
7/31 8/24 に一緒にイベントに出演が決定しました!
チャリティーイベントへの応募がきっかけで出逢いましたが、色々試行錯誤しながら歩むわたあめさんを応援していきます!