見出し画像

人たらしによるあたたかい繋がり「オウンドメディア進化論」

1月中旬の土曜日。初めて会社で異動希望を出して、その面接を受けることになって。
就活生以来の面接に、どんな準備をすればいいのだろう?と直前までソワソワしてました。

そんな面接直前のタイミングでたまたま目にしたのが、平山高敏さんのツイート。
「コーポレートコミュニケーション」という部署名を見て思わずハッとしました。なぜならこれから面接を受ける先が、同じ部署名だったから。

キリンのコーポレートコミュニケーションを本業とされている平山さんですが、なんと個人として本を出されたとのことで。


しかもテーマがオウンドメディアで、キリンさんのnote施策についてたくさん書かれているらしい。

例え面接で落ちたとしても、noteは個人でもやってるし、何かしら自分自身にも活かせるかも。

面接対策にはもう遅い。かといって面接結果も出てないなんとも中途半端なタイミングではありましたが、すぐ購入して拝読しました。

オウンドメディアの歴史から、キリンさんが実際にどんなことを意識してnoteを立ち上げ、今でも運用しているのか。

オウンドメディアを立ち上げようとしていたり、既に運用してる企業担当の方に刺さりそうな内容が盛りだくさんでしたが……

「コーポレートコミュニケーションの部署を希望しているが、ただ個人でnoteを書いているだけの会社員」の私にも活かせる内容がたくさんありました。

今日参加したnoteさん主催のイベントでも平山さんがおっしゃってましたが、ある程度「人たらし」な人がオウンドメディアには向いてるだろうなあと。


周りの人をおもしろがって話を聞きにいって、味方になってもらって、また口コミで輪が広がっていく。

メディアを運用しつつも、人と人の繋がりを生み出して広げていく、コミュニティマネージャー的なところも、あるんだろうなあと。

本の最後の方で、平山さんがとある眼鏡屋さんのコラムを書くようになった経緯について書かれていますが、

「僕は君の文章が好きだからうちのホームページに載せるわけ。僕の"好きなもの"を見てからお店に来る人はきっと、この店と相性が良いということでしょう?」

眼鏡屋さんの店主の言葉が、平山さんの考え方のベースになっていると言います。

自分の思想に共鳴してくれる人を探して、数珠つなぎのように繋げていく。商品をアピールするには決して効率のよいやり方とは言えないけれど。

一つひとつの繋がりがやがてコミュニティになっていって、どんどん大きくなっていく……オウンドメディアの本質はそんなところにあるのではと思いましたし、これは自分の個人のnoteにも当てはまるのではと。

何に繋がるか、どんな良いことがあるかわからないけれどとにかく自分の思いを書いてみる。

コツコツ続けることで共感してくれる人に少しずつ出会い、思わぬ繋がりが生まれるかもしれない。

インターネットとかSNSとか、デジタルなものが生み出す「フィジカルなあたたかさ」をもう少し信じて続けてみたいなと思いました。

ちなみに、面接には無事通りまして……春からコーポレートコミュニケーションの道に進むことになりました。平山さんからの教えを胸に、仕事でもプライベートでも人との繋がりを大切にして。あたたかい輪を広げていけたらと、思います。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集