結婚の決め手は一人暮らしの自分を受け入れてくれたこと
私が一人暮らしデビューしたのは、今から8年ほど前。ちょうど20代後半に突入したくらいの頃でした。
そこそこ長くお付き合いしていた人ともお別れして、「恋愛大迷走期」だったあの頃。
一人暮らしの思い出を振り返ろうとすると、大体報われなかったあんな恋やこんな恋が思い出されて。ちょっと惨めな気持ちになったりもします。
そんな具合だったので、恋愛で成功できるイメージがなくすっかり自信を失っていた私。
夫に対しても、始めは「どうせまたうまくいかないんだろうな」とどこかであきらめていました。
そもそも会社の同じ部の先輩で、プロジェクトも一緒の人がうちに来るなんて。なかなかない非日常感にお互い酔ってるだけ。
そのうち冷めて、期間限定で終わるんだろうなーと。
それでも彼がうちに来る頻度は少しずつ、増えていって。
これは良くない。
後戻りができなくなってる。
そんな思いも抱えてモヤモヤしつつ、一方で家で彼と過ごしているときの自分は結構自然体なのかも?と思える瞬間も増えていきました。
私はとにかく片付けが苦手なので、友人も含め誰かが遊びに来るとなったら毎回一人で大騒ぎ。
自分なりに片付けたところで、実は掃除できてないところを見られて内心引かれるのでは……と毎回ヒヤヒヤしていました。
(実際、引かれてるんだろうなーと思うことも多々ありました笑)
夫はと言うと、私のズボラなところを見つけるとすぐ言葉にしてイジってきて。
寸法を適当にとったせいで
少し長さが足りないカーテン
雑多に溜め込みまくっている
コンビニの割り箸やスプーン
手でビリビリに開いた紙パック
イジられるのは不服でしたが、笑っておもしろがりながら指摘してくれるかんじが新鮮で。
ああ、この人なら一緒にいられるかも?と思った瞬間でもありました。
その後しばらくしてお付き合いして、結婚することになって、一緒に住むようになって。
今ではカーテンの長さはちゃんと足りてるし、
紙パックもハサミで切るようになったけれど。
一人暮らしのあの時間が、
夫と出会わせてくれたんだなと思います。
一人暮らしが二人暮らしになって。
いつかは三人暮らしとかになっていくのかな?
その全ての始まりとも言える小さなアパートでの日々には、今だからこそありがとうと言いたいです。
こちらはメディアパルさんの企画で書かせていただきました……!他の方々の記事もぜひ。