『あの日、選ばれなかった君へ』で自分を振り返る-仕事編-
部活、受験、就活など……人生には「選ばれる人」と「選ばれない人」が生まれるイベントがいくつもあって。
コピーライター&作詞家の阿部広太郎さんが、ご自身の「選ばれなかった」エピソードをもとに、その気持ちとどう向き合い一歩踏み出したか?を綴ったこちら。
阿部さんのお話を読んでるのに、不思議と蘇ってくる自分の過去の苦い思い出たち。
思い出すのは苦しいけれど、今なら言葉にできるかも。
そんな思いで始めたのが、本の目次に沿って自分の過去を振り返るワーク。
これまで学生編、受験編、部活編、就活編とお届けしてきました。
今回は第5回、仕事編になります……!
この仕事「向いてないかも」と言われたら
-必要なのは見つかりにいく「努力」-
コピーライターの仕事について「向いてないかも」と先輩に言われながらも挑戦し続け、「自分はここにいるんだ!こんなに熱い思いを持ってるんだ!」と見つけてもらう努力をし続けた阿部さん。
私にも自分の仕事が自分には向いてないのかも?と悩んだ時期がありました。
数年前に、とあるアプリのプロジェクトマネージャー(プロマネ)を言い渡されたとき。初めての大型プロジェクトで、初めてのプロマネで、スタート当初は不安しかありませんでした。
そんな中、開発担当の先輩にされたのが
「maiさんは何ができるの?」という質問。
あまりにもシンプルな質問でしたが、私は即答できませんでした。何ができるのか自分でわからなかったし、経験豊富な先輩方の中では何もできない気がしました。
それでもプロジェクトは始まってしまったし、
私にはプロマネという肩書きがあったので、とにかくできることをやるしかなくて。
自分なりに開発サイドと連携をとりながら進捗管理、契約、モニター調査、デザイン関係の調整、ニュースリリース、記者会見などなど……
とにかくガムシャラに取り組みました。
今思うと、本来プロマネと呼ばれる人がやるべき内容とはかけ離れていたかもしれません。至らないことがありすぎたし、振り返ると恥ずかしさもありますが、とにかく必死でした。
1年がかりのプロジェクトでしたが、偉大な先輩方やチームのみなさんのおかげでアプリは無事ローンチされて。
このプロジェクトはその年の社長賞をもらうことになりました。
やっと、初めて、「陽の当たる場所」に来れたのかも。そう思えた瞬間でした。
自分ができたことはちっぽけだったかもしれないし、結局自分がどれだけ貢献できたかはわかりません。
それでも、チームで掴み取るかんじが嬉しかったし、先方も喜んでくださり、今でもよい関係性が続いていて。今では後輩が引き継いでくれて、さらなる大型プロジェクトになっています。
私のキャリアの中で間違いなく転機になる出来事でした。陽の当たる場所に行くことをあきらめたくない。今でもその思いは強く持っています。
次回は「社外講座編」をお届け予定です!