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passion

こんな状況になったから書くのではなく、
実は、ずっと、強く思っていたことなんだけど、、、
でも、こんな心情だから、どこかに残してみたくなった。

私は、何かに貢献したり、誰かを助けたりしたような、
徳の高い人間ではない。
非力で、無力な、一人では何もできない人間。

だからこそ、想いを、今、ここに。

お付き合い頂ける方は、どうぞ、先へお進み下さい。
(ちょっと長いです。)
読んで下さって、ありがとうございます。




世界規模のパンデミックが始まった年は、
私にとって、試練であり挑戦が始まった年であった。

そんなパンデミックが収束しかかっている現在も、
私の挑戦はまだ続いている。


挑戦のきっかけは、当時、遂行中の研究に係る装置の故障だった。

その装置が修理されない限り、研究を進めることができなかったので、
私は、研究を中止せざるを得なかった。

その時には、既に、博士後期課程への進学が決まっていた。
だから、もう後戻りはできなかった。

『装置の修理には、半年以上の時間を要する。
その間、ただ、ボーっとしている訳にはいかない。
とにかく、新たな研究テーマを立案して、遂行しないと。。。
いや、でも中断した研究にも繋がるテーマにしないと。』

当時も現在も、私は、決して、アイデアマンではなかった。

でも、数ヶ月後には、
博士後期課程学生として、ある種の自立を求められる立場になる、
といった類の責任感からか、
ほとんど誰にも相談せずに、必死に一人で考えていた。

そんな中、相談に乗ってくれた人もいて、
その方から頂いたアイデアに基づく研究も試してみた。

でも、上手くいかなかったのもあるけど、しっくりこなかった。

自分でもよく分からない、変なプライドだろうが、
その研究は、私でなくてもできる、
と内心、思っていたからかもしれない。

その上、研究室でされている研究が、
どれも同じに見えてきた、こともある。
教員が同じだから、仕方のないことなのだけど。
もっとも、当時の環境に飽き始めていた。

埋められないギャップを埋める努力もせず、
軋轢を深く残したまま、
物理的なギャップを取らざるを得なくなった。
だから、さらに、心理的なギャップが広くなった。

もちろん、私も含め、全員と仲良くできることは難しいし、
長く付き合えば付き合う程、嫌な部分は見えてくるから、
さらに、上手く付き合うことは、極めて難しくなる。

こればかりは、互いの人間性と内省の欠如が生み出したものかもしれない。とりあえず、原因の議論はおいといて、
そんな環境に辟易としていたし、なんとか変えたい、と思っていた

考え抜いた末、私は、所属研究室で取り扱ったことのない、
知見のない実験を、思いついて、実行に移した

でも、案の定、分からないことだらけで、
困り果てていた私を見かねた(?)教員が、
他大学の研究室の教員の指示を仰ぐように言った。

当時の私の心境は、この記事にある通り、だが、

今では、とてもありがたいことだと思っている。

思いがけず(決して狙っていたわけではない)、ではあるが、
この研究室ではない人との接点を持つことができたし、
そのご縁で、その他大学まで足を運び、
実際に、学ぶ機会も得られたのだから。

また、誰かと一緒に実験する楽しさを実感した。
こんなにも楽しいものなのか、と感動さえ覚えた。
こんな感覚は、初めてだった。

だから、その時に、
この縁に感謝し、出会った方々が下さった愛といった恩に、
報いるだけでは収まらない様な成果を挙げたい、遺したい、
と強く思った。


それは、責任感が強すぎるわりに、自信がなさすぎる私には、正直、重圧だった。その上、今でも、そうだが、元の研究室に帰ると、孤独だった。

そんな中でも、辛抱強く、他大学で出会った方々は、
距離は離れていたが、私の新たな研究を支えて下さった。

パンデミックで失われつつあった、
人としての本来あるべき姿、
困っている人を助ける優しさを垣間見た。

一人じゃないんだ、そうも思えた。

だから、より一層、頑張ろうと思えた。
そして、私もそんな人であり続けないと、と思えた。


そこから、自分なりに努力して、
新しい研究テーマも、なんとか形が見えてきた。

その過程で、研究とは関係ないゴタゴタが色々あった。

現在も、過去も、そして、まだ見ぬ未来にも、
恐らく、同じことが繰り返される。

その負の連鎖を断つと共に、正の鎖を繋げないといけない。

そのためには、
新しく始めた、所属研究室の知見がない研究テーマに、
可能な限り、所属研究室の知見を取り入れることで、
味方を、仲間を、少しずつ増やしていきたい、
できるだけ、巻き込んでいきたい、と思っている。

どんな形でも、立場でもいいから、色んな人と関わって、
最後は、私が、無様でもいいから、必ずカタチにしてみせる。

そのカタチを遺すことで、証明してみせる。

個の力は弱くとも、
人が協力した力は無限大であり、
まだ見ぬ可能性を秘めていることを。


そのためには、私の努力と度量がもっと必要だ。

限られた時間で、どこまでできるだろうか。
いや、必ず成し遂げないといけない。

これからだ。

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