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娘と絵本 kindle出版 一冊目

塾の駐車場 娘の帰り待つ車内 冷たい風が落ち葉を巻き上げる
(冬だなぁ 学生は勉強ばかりで大変だなぁ 
              帰ってきたら笑わせたいなぁ)
落ち葉を眺めて、思案中
車内のドリンクホルダーから缶コーヒーを取り一口飲む
(思いついた!早く帰ってこないかなぁ)と時計を見ると
21時35分そろそろかなとワクワクしてきた

しばらくすると出入口がにぎやかになる 塾生が数名出てきた
娘もこちらを確認し早歩きで近づく 
私はタイミングを見計らって 後部座席のスライドドアを開けた

娘が勢いよく乗り込んできた
「寒い!クサッ!なにっ!」

娘の方が先に仕掛けてきたのだ
「車くさいよ 何食べたの?」

「まず、ただいまだろ 冬は味噌汁にニンニクだよ」
※ちなみに一般的にわさびやカラシを使う食材に私はニンニクを使います
※例:納豆・刺身・とんかつなどなど

「臭いよ 窓開けてよ ニンニク食べすぎだよ!」
「風邪ひかないようにニンニク食べるんだよ 我慢せい!」
※私はニンニクが最強だと思っている

「はいはい」呆れた声の娘
私は話を変えて
「ところでパパの仕事は何でしょう?」
「お肉屋さんでしょ」
「それは表の顔だよ」
「エッ裏があるの?」
フフッ食いついた!
「朝早いから新聞配達?」
「残念! 絵本作家でした!」
「いつから?」
「今日からだよ」

やさしく微笑む娘に

「一緒に絵本作ろうよ 楽しそうじゃん!」
「作れるの?何の絵本?」
「これから考えるんだよ 例えば、いとこのひかりちゃん(4さい)にプレゼントする絵本を作るとか、卒園した保育園にプレゼントするとか いろいろ考えられるべ」
「プレゼントするの?恥ずかしくない?ちゃんと作れるの?」

「やる前から恥ずかしい?作れるの?って
いつから完璧主義になったんだ?作ってから考えようぜ!
楽しさが伝わればいいんだよ ちょっとは興味あるだろ」

娘が軽くうなずきながら「ある」

「興味があってやらない方が、恥ずかしいわっ よし明日から作るよ」
「うん わかった 何の絵本にするの?」
「12月だからクリスマスか忘年会だべなぁ」

「忘年会はないわ~ クリスマスでしょサンタさんとかプレゼントをもらう子供とか」

「いいね アイデアがでてくるじゃん サンタさんで行こう」

 こうして娘と私の絵本作成がスタートした

娘は絵を描くことが大好きなのだ
娘との絵本作成はとても良い楽しい時間でした
なんやかんやで一生懸命に取り組んでいました。

Amazonにて電子書籍とペーパーバックにて出版しています。
もし興味を持たれる方がいらっしゃいましたら、やさしい目で読んでいただきレビューをいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

R6.12  act.5


 





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