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うちの令和の米騒動

12月30日は私の実家でずっと行っていることがあります。
それは町内にある二軒のお寺さんにお米をお供えしに行きます。

小さいころからそれは子どもの役目で私と姉は一升のお米を枡で量り、祖母が用意してくれた箱に入れ、風呂敷に包んでもらい持っていくのです。

玄関に入り、お寺さんに名前を言ってお米を納めると、空になった箱にカレンダーとお菓子が入っているのが嬉しくて姉とわけっこしていたのです。

しかし、私が大人になって家を出たら忘れてしまうようになってしまいました。

不思議なもので、子どもが生まれてまた実家によく帰るようになり、その行事を思い出して自分の子ども達にもやってもらうことにしたのです。

それがもう9年前の事、一人目は2歳の時、そして今は三人で行くようになりました。

一年に一回の行事だけど子ども達はそれを覚えていて、毎年楽しみにしております。

そして、本日もお米を納めようと実家に行き、米びつを見たらびっくり!米がない?!

普段お米の管理をしている母が数日前から体調悪く、うっかり米の精米を伝え忘れていたのです。私もそのことを知らず、父も知らないようでした。

メロスは走った・・・のように私は近くのコイン精米機がやっているか走りました。しかし時すでにお寿司、どこも29日~1/6日まで休みとのこと。
では、JA産直はどうかと父と行っても「お米を買った人だけが精米できます」とのこと。
クボタ営業店に行っても精米機はない。

まだ、自分の家が食べられないのは良い、お餅やうどんを食べればいいだけ、でもお寺さんのお米はお供えしたい、、、父と相談して、父は近くに住む同級生に電話をしました。

そこの家は自宅に精米機を持っており、運よく在宅だったので年末の忙しい中快く精米機を貸してくださったのです。

本当にほっとしました。
最悪、お供え分だけお米を買おうかしていたので、本当に助かりました。
そこのお宅には子どもが三人にいて、ちょうどうちの娘たちと年も近く遊んでくれたのでお互い冬休みでヒマだったから嬉しいねとボーイミーツガールの出会いも出来ました。

お人との繋がりの大事さを改めて感じた年末でした。
私も自分が出会った縁を大切にしたいと思います。
今まではまぁ良いかと切ってきたり、何もしなかった30数年ですが、どんなときにそのつながりが活かせるかわからない。だからこそ挨拶や縁を繋いでおくようにしたいと思います。

ともあれ、お寺さんにお米をお供え出来てよかったです。

お寺さんも「最近はお米を持ってきてくれる子どもが少ないからお菓子を用意しても余っちゃうの。だから三人も来てくれてうれしい」とお菓子をおまけしてくれて子ども達も喜んでくれました。

この縁も子どもからその子どもへ繋がっていければ嬉しいと思います。

玄米はあるのに、精米はない!!!

マジで走り回った年末の米騒動でした。



#年末の過ごし方

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